夫が鬱(ウツ)に。夫婦で乗り越え、再就職に成功!

http://voicee.jp/201405089313

看護士の夫が鬱(ウツ)に

「人工透析内科」で看護士をしていた主人が、ウツ病になり、退職したのは、10年程前のことでした。

仕事でのストレスもあったようですが、直接の引き金は、主人が担当していた患者さんが、人生を悲観して自殺してしまったことです。

薬の影響で、主人は、何に対しても無感動になり、食欲も無くなりました。ガリガリにやせ細って、自室にこもりきりになってしまったのです。

「家計はどうなるの?」と不安にもなりましたが、夫婦ともに幸福の科学の信者だったので、少なくとも私は、教えの通り、「未来は明るい」と信じていました。「二人で落ち込まなかったことが、救いだった」と、後々、主人が言ってくれました。

言葉の選び方にも注意

当初は、「早く良くなるように」という思いから、何でも主人の要求通りにしてあげていました。

けれど、「早く良くなって」という思いも、彼にとってはプレッシャーになるのだと気づき、「好きなだけ休めばいいんじゃない?きっとあなたは、過去世で”修行”しすぎたのよ」などと、本人が安心するような言葉をかけるようにしました。

また、ウツになって以来、主人は物事の悪い面を見る傾向が強くなり、私が何をしてあげても、満たされない気持ちが出てしまうようでした。

要求に応じ過ぎても、本人の”我(が)”を増長させかねないので、要求にはほどほどに応じ、自分の生活のペースを崩さないことも互いのためなのだと学びました。

“事故”を契機に夫に変化が

数年後のある冬の日。私が帰宅すると、主人が、自室でグッタリと横たわっていました。

顔色は土気色です。驚いて声をかけると、元・看護士の主人は、「一酸化炭素中毒だ」と言いました。

すぐに換気して、一命は取り留めました。

ガス暖房器具の不完全燃焼による事故でした。

しかし、この事故は、主人にとって一つの大きな転機となりました。

主人はいつも、「死にたい」と言っていたのですが、このとき、実際に、死に直面し、「『死にたい』と思うことと、『死ぬこと』とは違うんだ」と、ハッキリ分かったそうです。

絵に表れた不安と希望

そして、事故を境に、主人の考え方が変わりました。小さなことにも感謝するようになって、たとえば、私がスーパーで買い物してくると、「あ、買い物して来てくれたんだ」と、感謝の言葉を伝えてくれるようになりました。

私は、「アートセラピー」を仕事としており、絵で、その人の心理状態を診る「絵画療法」に取り組んでいるので、主人の絵も診てみました。

すると、以前の絵には、「不安」が強く表れていたのに対し、事故後の絵には、夫婦が仲良く暮らす家が描かれ、未来への希望が表れていたのです。

私は、「心の絵」が変われば、ウツも治ると思っています。

再就職に成功

主人は、再起を考えてか、独学でパソコンの勉強を始めていました。幸福の科学の支部でも、パソコンを使ったボランティアを依頼されました。

主人のパソコンの技術や仕事での工夫が評価され、ある信者の方の会社で、アルバイトとして雇っていただきました。昨年の夏からは、その会社の正社員として採用されたのです。

「僕が病気でなければ、もっと大きな家に暮らせたのに……。本当に申し訳ない」

主人は、病気のことを負い目に感じているようですが、私は、むしろ感謝しています。ウツ発症後、主人は、それまで以上に感情に敏感になり、私がイライラしたり怒ったりすると、それが伝わり、すぐに体調を崩してしまいました。

主人の体調が、私の心を映すバロメーターとなって、おかげで私は、常に心を調え、「心の針」を天国に向ける修行ができたのです。

今も定期的に通院し、服薬もしてはいるものの、主人がここまで回復できたのは、幸福の科学で学び、「必ず運命の扉は開く」と信じ続けられたからです。

そして何よりも、支部の信者のみなさんの支えがあったからこそ、と心から感謝しています。