荊棘
正直もう疲れた
何をやっても上手く行かない
何をやっても裏目にでるだけ
どれだけ努力しても空回りする一方で
この現状を打破することが出来ない
俺は今まで人前で弱音を吐かないよう肩肘張って生きてきて
今その張りつめてた糸プツンと切れた
気づいたら自分の知らないうちに心も体もボロボロになっていた
悪化する持病
不眠症に神経症
自分が音をたてて壊れてくのが解る
でも俺に休息は許されない
例え足がもげようとも
這いつくばってでも歩かなきゃいけない
この先につづく荊棘の道を
何をやっても上手く行かない
何をやっても裏目にでるだけ
どれだけ努力しても空回りする一方で
この現状を打破することが出来ない
俺は今まで人前で弱音を吐かないよう肩肘張って生きてきて
今その張りつめてた糸プツンと切れた
気づいたら自分の知らないうちに心も体もボロボロになっていた
悪化する持病
不眠症に神経症
自分が音をたてて壊れてくのが解る
でも俺に休息は許されない
例え足がもげようとも
這いつくばってでも歩かなきゃいけない
この先につづく荊棘の道を
漂流記-ミフユとヒデミ3-
あの夜の出来事が嘘みたいに
翌日のミフユはいつもの調子だった
ところが俺はそうはいかなかった
いつもの他愛ない話もどこかギクシャクしてしまう
何故あの日ミフユは泣いていたのか?
何故学校にこなかったのか?
触れてはいけないとわかっていても
俺の中でその疑問はミフユと会う度大きくなっていった
そして悩んだ末俺はミフユに聞く決意を決めた
翌日俺はミフユをいつもの体育館裏に呼び出した
そしてミフユが隣に座ると
俺は間をおかずに
「あの夜なにがあった?」と聞くと
ミフユは煙草に火をつけ
「ひみつ」とちゃかす
「ふざけんなよ」
「俺がどんだけ心配したと思ってんだよ」
俺は柄にもなく熱くなっていた
「ごめん」
「だけどねヒデミには話せないんだ」
俺はくやしかった
ミフユの力になれないことに
ただくやしかった
俺はミフユを残し無言で体育館裏を去った
それから俺は体育館裏に姿をみせることはなかった
あの日以来俺の心には
ぽっかり穴があいてしまった
ほかの女といても
男連中と馬鹿騒ぎして遊んでも
『何か』が足りなかった
その『何か』がなんなのかは心の中では判っていたが
俺はひたすらに目を背けた
もう終わったんだと
俺には彼女の側にいる資格なんてないんだと
俺はそう必死に自分に言い聞かせた
ミフユの前から姿を消し一週間が経った放課後
いつものように学校のすぐ側のコンビニにとめていた原チャを取りに向かうと
そこにはミフユの姿があった
俺はミフユの脇を素通りし原チャにキーを差し込んだ
「チクっちゃうぞ」
ミフユはいつもの調子でそう言った
それでも俺は原チャにまたがりエンジンをかけた
「あの日あたし人を殺したんだ」
ミフユの思いがけぬ一言にアクセルをふかす俺の手は止まった
「ちっとも面白くない冗談だな」
皮肉混じりに俺はそう言い放った
「子供降ろしたの」
ミフユは涙を浮かべていた
「これでヒデミは満足?」
「ヒデミにだけは話せなかった」
「嫌われるのが怖かったから」
突然の出来事に俺は言葉を失った
ドラマの主人公なら
こんな時気の利いた優しい言葉が出てくるのだろうが
俺は彼女に何も言葉をかけてやれなかった
ただ俺はミフユの小さな肩をを力いっぱい抱きしめた
つづく
翌日のミフユはいつもの調子だった
ところが俺はそうはいかなかった
いつもの他愛ない話もどこかギクシャクしてしまう
何故あの日ミフユは泣いていたのか?
何故学校にこなかったのか?
触れてはいけないとわかっていても
俺の中でその疑問はミフユと会う度大きくなっていった
そして悩んだ末俺はミフユに聞く決意を決めた
翌日俺はミフユをいつもの体育館裏に呼び出した
そしてミフユが隣に座ると
俺は間をおかずに
「あの夜なにがあった?」と聞くと
ミフユは煙草に火をつけ
「ひみつ」とちゃかす
「ふざけんなよ」
「俺がどんだけ心配したと思ってんだよ」
俺は柄にもなく熱くなっていた
「ごめん」
「だけどねヒデミには話せないんだ」
俺はくやしかった
ミフユの力になれないことに
ただくやしかった
俺はミフユを残し無言で体育館裏を去った
それから俺は体育館裏に姿をみせることはなかった
あの日以来俺の心には
ぽっかり穴があいてしまった
ほかの女といても
男連中と馬鹿騒ぎして遊んでも
『何か』が足りなかった
その『何か』がなんなのかは心の中では判っていたが
俺はひたすらに目を背けた
もう終わったんだと
俺には彼女の側にいる資格なんてないんだと
俺はそう必死に自分に言い聞かせた
ミフユの前から姿を消し一週間が経った放課後
いつものように学校のすぐ側のコンビニにとめていた原チャを取りに向かうと
そこにはミフユの姿があった
俺はミフユの脇を素通りし原チャにキーを差し込んだ
「チクっちゃうぞ」
ミフユはいつもの調子でそう言った
それでも俺は原チャにまたがりエンジンをかけた
「あの日あたし人を殺したんだ」
ミフユの思いがけぬ一言にアクセルをふかす俺の手は止まった
「ちっとも面白くない冗談だな」
皮肉混じりに俺はそう言い放った
「子供降ろしたの」
ミフユは涙を浮かべていた
「これでヒデミは満足?」
「ヒデミにだけは話せなかった」
「嫌われるのが怖かったから」
突然の出来事に俺は言葉を失った
ドラマの主人公なら
こんな時気の利いた優しい言葉が出てくるのだろうが
俺は彼女に何も言葉をかけてやれなかった
ただ俺はミフユの小さな肩をを力いっぱい抱きしめた
つづく
漂流記-ミフユとヒデミ2-
高校入学から半年が過ぎた頃には
俺達は友達以上の関係になっていた
ミフユのコトを知れば知るほど彼女に惹かれ
俺はその気持ちを隠すのに必死だった
俺の気持ちがバレたら
今のこの関係が崩れてしまうような気がして
彼女と一緒にいれる
それだけで俺は幸せだったから
そんな日が続き
秋も終わろうとしていた頃だった
ミフユは突然学校に姿を見せなくなった
俺は心配になり何度も彼女のケータイに電話をかけたが
彼女が電話に出ることはなかった
そんな日が二、三日続いた
ある日の夜
突然ミフユから電話が来た
「迎えに来ていつもの場所にいるから」
彼女はそう言い電話を切った
俺は一瞬でミフユに何かあった事を悟り
急いで原チャをとばした
体育館裏に行くと
暗闇のなか
膝を抱えタバコをふかす彼女がいた
ミフユは明らかにいつもと様子が違った
隣に座り「どうした?」と聞くと
彼女は無言で下をうつむく
しばらく沈黙が続くと
突然ミフユは泣き出した
俺はどうして良いかわからず
「行くべ」とミフユの手を掴み
何も考えず彼女を原チャの後ろに乗せ
学校からほど近い海沿いの道を走った
何度も俺は彼女の様子をミラーで確認する
ミフユは俺の背中に顔をうずめていた
あの時実をいうと俺はミフユの涙を乾かしたかったんだ
とんでもなく不器用な俺には
そんな風にしか彼女の涙を止めることしかできなかった
しばらく走ると
ミフユは風にかき消されそうな声で
「ありがとう」と言った
ミラーにうつる彼女の顔にはもう涙はなかった
つづく
俺達は友達以上の関係になっていた
ミフユのコトを知れば知るほど彼女に惹かれ
俺はその気持ちを隠すのに必死だった
俺の気持ちがバレたら
今のこの関係が崩れてしまうような気がして
彼女と一緒にいれる
それだけで俺は幸せだったから
そんな日が続き
秋も終わろうとしていた頃だった
ミフユは突然学校に姿を見せなくなった
俺は心配になり何度も彼女のケータイに電話をかけたが
彼女が電話に出ることはなかった
そんな日が二、三日続いた
ある日の夜
突然ミフユから電話が来た
「迎えに来ていつもの場所にいるから」
彼女はそう言い電話を切った
俺は一瞬でミフユに何かあった事を悟り
急いで原チャをとばした
体育館裏に行くと
暗闇のなか
膝を抱えタバコをふかす彼女がいた
ミフユは明らかにいつもと様子が違った
隣に座り「どうした?」と聞くと
彼女は無言で下をうつむく
しばらく沈黙が続くと
突然ミフユは泣き出した
俺はどうして良いかわからず
「行くべ」とミフユの手を掴み
何も考えず彼女を原チャの後ろに乗せ
学校からほど近い海沿いの道を走った
何度も俺は彼女の様子をミラーで確認する
ミフユは俺の背中に顔をうずめていた
あの時実をいうと俺はミフユの涙を乾かしたかったんだ
とんでもなく不器用な俺には
そんな風にしか彼女の涙を止めることしかできなかった
しばらく走ると
ミフユは風にかき消されそうな声で
「ありがとう」と言った
ミラーにうつる彼女の顔にはもう涙はなかった
つづく