連休は子供にとっては嬉しいんだろうけど、働く母はリズムが崩れるので、いいような悪いような。
- すずろ古書譚 (GUSH COMICS)/海王社

- ¥670
- Amazon.co.jp
- 〈STORY〉
- その視線には気づいていた。本棚の陰から様子を窺って、盗み見る視線――。
すずろ古書店で働く砂子には気がかりな客がいる。
高校生のトモだ。彼は101冊の全集を1冊ずつ買い求めにくる常連だった。
本を1冊買う度に、トモへ1つ質問をする秘密の愉しみ。
少しずつ全集は数を減らし、2人の距離は近づいていく。
そんなある日、古書店のオーナーが倒れてしまう。
いずれは閉店もやむを得ないと砂子が口走ると、トモの顔が近づき唇が触れて――。 - 以前に電子で読んだ「GUSHmaniaEX 特集R45R」に掲載されていた「ピロー・トーキング」が収録されていると知り、購入しました。
- 伊東七つ生さんの単行本は初です。
- 以下感想、BL注意。
- 表題作の「すずろ古書譚」、現代日本が舞台のはずなのにどこかファンタジーな雰囲気が漂っている気がします。
- 古書店で働く砂子と高校生のトモの出会いとそれぞれの成長を主軸に、本との関わり、人と人とのつながりなど、とても美しい絵と優しい雰囲気で丁寧に紡がれたお話です。
- BLドリーム的な展開はなく二人の仲はプラトニック寄りですが、たまにはこういうお話で、じわじわあったかくなるのも良いのではないでしょうか(何目線だ?)
- 物語のキーアイテムになるのが、あらすじにもある101冊の全集なのですが、これが本好きにはたまらないアイテムだと思うんですよねえ。作中作って、何だかそそられませんか。
- そこに物語があることは分かっているのに、絶対に読めないお話。それ故に永遠に「読みたい本」であり続ける訳で。読みたい本があることは幸せなことなので、作中作(全容が明らかにされないもの)のあるお話って大好きです。
- そしてお目当ての「ピロー・トーキング」は、25年間「添い寝の友」として同居していた全くタイプの違う(そして全くお互いタイプじゃないと思っている)ゲイのおじさん二人が、時を経て人生の伴侶となるお話。
- 年を取れば食の好みも変わり、絶対に譲れなかったところにも妥協するようになる。好きなタイプも変わる。
- そういう変化を成長と捉えるか退化と捉えるか、これもまた二人の違いが出ていて面白い。
- そして自分や相手の変化に戸惑いつつも、お互いがそれを受け入れて、だんだんと相手への気持ちに気付いていく様子がとてもよかったです。
- 私はおじさんBL大好きなんですが、苦手な絵柄のものも結構ありまして。
- イケメンにほうれい線だけ描いてもおじさんにはならんのですよ!それはただの老けたイケメン。
- 伊東七つ生さんの描くおじさんは、しっかり年を重ねたおじさんなので、読んでいて幸せでした。
- で、単行本を買ってよかったと思ったのは、書き下ろしが素晴らしかったからです!
- ある一冊の本を通して、すずろ古書譚とピロー・トーキングがリンクするのです。
- 完全に独立した二つの話が、ここまで素敵に重なり合うとは!感動でした。
- 伊東七つ生さんの本、既刊も読んでみたいと思います♡





