葛西選手個人銀メダルおめでとう!
葛西選手の喜び方がとても好きだ。
なんだろう、何だか感動するというより、コチラが思わず微笑んでしまい嬉しくなってしまう感じ。
感情の赴くままの喜び爆発のガッツポーズではなく、すこぶる古典的なガッツポーズ。
屈託のない笑顔でVサイン。いや古典的なピースサインか??
そして涙はなかった。
これまでの苦労が走馬灯のように駆け巡っていたのなら、涙を見せたとしても
決して恥ずかしいものではないし、見る側に最もわかりやすく
喜びを伝える事ができたのにもかかわらず…だ。
なぜ個人銀メダルであれだけ冷静で、涙も見せなかったのだろう。
『金』ではなかったからなのか。
涙を見せない主義なのだろうか。
彼にとっては個人のメダルは大して重要ではなかったのか。
団体戦ではどうなのか興味深い。
さて団体戦。
銅メダルおめでとう!!
遂に彼は涙を見せた。
涙のインタビューで彼の口から出てくる言葉は、自分や家族のことではなく
まずはチームの仲間の事ばかり。次に応援してくれるファンへの感謝。
自分に関する言葉やお涙頂戴の表現は出てこない。
銅メダルだけど…これが答えなんだろう。
ジャンプという競技が好きで、彼を取り巻く仲間が好きで、
ファンの応援が嬉しい…全てにおいて感謝…こういったところなのかな。
「とりあえずゆっくりしたい」とか「次のオリンピックは白紙」なんて言うどころか
「次もその次もできるならやりたい」なんて言ってる。
金メダルがお預けとはいえアンタ、すげぇよ。
紛うことなく『レジェンド』だ。
彼に負けた20才以上年下の選手がこんなことを言っている。
「オレも頑張ればまだまだやれるんだ。諦めさえしなければ。」…と。
団体戦で2回目のジャンプは他の誰よりも(と言ったら大げさかな)
やたらと大声援だった。そして何事もなかったかのようにいつも通りキッチリと締めた。
あの涙のコメントから振り返ってみれば、とんでもないプレッシャーが
あった事は想像に難くない。長野オリンピックの時の某H選手とは大違い。
オリンピックの舞台では、名(迷)場面・名言が飛び出したりそれを期待する風潮がある。
葛西選手においてはそれはなかった。
当たり前の事を当たり前のようにやってのけた。
テレビ受けするような安っぽい演出もなく、だからこそ良かった。
『レジェンド』はまだ金メダルを取っていない。
今後も静かに進化を続けていく。
そして『金メダルを首にかけて涙する場面』を4年後に待っています。