福山雅治さん。
いらっしゃいますね。
ご存知ない方はまずいらっしゃらないと思います。。
いまや、国民的な人気者と称しても
差し支えないのではないでしょうか。
第一に悪口を聞かない。
芸能人でこれはめずらしい。
私が福山雅治になりきってエゴサしてみても(なにしてんだ)
彼に関して出てくる検索ワードのうちでせいぜい「怪しいなぁ~」と思えるモノといえば
『福山雅治 彼女』くらいでしょう。
そして第二に
私は自分のファンに愛されるよう、
こんなにも努力し続けている男を知りませんね。
(こんな企画あったらいいなー…
吉井さんにやってほしいなー…)
なんて思ったら、
あらまびっくり。
翌週の「Talking F.M」では似たような企画が発表され、
しかも先行受付まで始まっちゃってる~‼︎
…っていうくらい
手が早いわよ、この男は~。
(あくまでも例え話ですわよ)
一例を出させていただくと、
「野郎夜」ライブっていうのがありましたね。
あれって、
自分が誰かのファンならば、間違いなくその誰かさんにやってもらいたーい!!
と思う企画じゃありませんか?
なにしろ童貞割引ですよ?
グッズでパンツ売ってるんですよ?
一緒にライブに来た男友達の乳首をつまめば「男割引」が適用され、チケット代金が一部払い戻しされるんですよ?
極め付けは福山雅治の自腹で五円玉を配布されるんですよっ!?景気付けで!!
惚れてまうでしょ。
全身全霊をかけて、ファンに還元する姿。
『野郎夜』ライブのすべての模様は観ていませんが
この話だけでも、彼がエンターテイナー過ぎることは十分分かります。
もちろん、
これは福山雅治自身だけの力ではないことは当然のこと。
周りに優秀なブレーンがいるからこそ、
こうした素晴らしいライブや企画が実行されているわけであります。
でも!
でもですよ?
そんな素敵なブレーンたちが一同に会し
気持ちよく仕事ができる環境を作り出す人柄。
そしてどういった企画であっても
柔軟に対応して発展させられる能力を持つ人でなければ、「宝の持ち腐れ」状態になってしまうのは明らかなわけです。
優秀なブレーンが存在しているということだけが
福山雅治が福山雅治たる所以ではないということをご理解ください。
(何様?)
さてさて、
それでは次に
ラジオ番組から彼の魅力を考えてみましょう。
彼が自身の私生活について話した内容のなかで
特に印象深くインプットされてしまったものには以下のようなものがありました。
・ラインは登録しておらず、メールでしかやりとりをしない。
・仕事の内容以外ではほとんど携帯が鳴らない。
・寝るときはほぼ全裸。
・いまだに雑誌の綴じ込みをキレイ開けて、じっくり視姦する。
・一人暮らしで圧力鍋にハマり、ずーっとポトフを作ってた(それからしばらく、ラジオ内で自分を”ポトフおじさん”と称していた)。
・これまでまったくモテてこなかった。
・学生時代、「お菓子が食べたい」という理由で茶道部に入った。
うーん、どうですか。
この綿密なまでに作り込まれた
ベストオブ「冴えないキャラ」。
いやいやいや、ないでしょ~!!
あの福山雅治が!
と
笑い飛ばしてしまいながらも
でもほんの一部でも
(もしかしたらおれらと変わりないのかも⁉︎)
と夢をみさせてくれるもんだから
ついつい自己投影してしまう。
ファンというのは
シコシコと勝手に妄想することで楽しくなってしまう人種だと思うので
これも立派なファンサービスのひとつなのよねー。
彼の
「謎のベールに包まれちゃってる具合」も
実に絶妙。
要は全てを見せびらかす必要はないのです。
原点なんか教えてくれなくて良いのですよ。
本人から少しずつばら撒かれるさまざまな情報を
私たちが頭のなかでもちゃもちゃと積み上げてこねくり回して繋げて妄想し、
自分の理想のカレシを作り上げることが楽しいわけですよ!
そんなファン心理まで熟知し、
軽くいなす彼の佇まい。
さすが!!
としか言いようがあるまいね!!
ではここで改めて
もう一度名前を見ていただきましょう。
『福山雅治』
どうですか。
もう名前直視できない。
まばゆすぎて。
ここまでファンの理想像になりきってくれるスターはなかなかいないのではないだろうか!?
さて、しかししかし
ここまで持ち上げておきながら!
私があえて断言しておきたいのは、
「福山雅治は
ファンの理想像を“演じてくれている”男だ!」
ということなのです。
皆さんは
福山雅治のシングル『はつ恋』の三曲目、
c/w「アンモナイトの夢」
という曲をご存知だろうか。
どうですか。あれ。
皆さん的には。
たぶん多くのミーハーファンは
すっ飛ばしすっ飛ばししてしまう曲ではないでしょうか。
もっとポップでロックな曲が良い!!
っていう感じではないでしょうか。
リアルガチなファンのみなさまも
内心、
胸のなかでもやもやするといいますか、
わだかまりのようなものを感じているような気はいたしませぬか?
(福山ファンのみなさまどうもすみません)
これが福山雅治の被害者の部分と言えるでしょう。
「Game」「fighting pose」「想」「旅人」。
どこがどうとは言えないけれど、
福山雅治が作る曲にはなにか同じ成分が均等にちょっとずつ入っているような気がします。
全部同じ曲だ!なんて失礼なことは申しません。
でも
「この曲が好きになったなら次の曲も絶対に好きになる」ような…
ずっと前の曲から、
注ぎ足し注ぎ足しの秘伝ソースみたいなものに
新曲を一度潜らせているような感じ…
と言えば、わかりやすいでしょうか?
福山雅治の曲作りには
どこから好きになったとしても
「これが好きならあれも好きになるはず」
という公式が成り立つように思うのです。
そして、だからこそ売れる。
ここからは妄想ですが(全部だ)
本当は
みんなに愛される売れそうな曲ばかりではなく
実験的で直感的な音楽をやりたいのではないだろうかと勘ぐってしまうのです。
あがた森魚さんのように。
あるいは、コーネリアスのように。
クセのある曲も作って
「おーわかってるねぇ」と上の世代の方々
たとえばちょびひげなんか蓄えて、レコードコレクターズなんかも創刊号から持ってますみたいなおじさま方から、
お褒めの言葉をいただいてみたいのではないか
と
ワタクシはそう思ってしまうのです。
ただ、決してそんな思いは表に出さない!
自分の役割をよく理解しているので
「いざ、鎌倉!!いざ、市民革命!!」
と反逆をしようとしない。
今与えられた仕事をきちんとこなし、
着実にすてっぷあっぷをしてゆくわけであります。
それでも…
たまには無謀なことをやりたいこともある。
そんな気持ちをシングルのカップリングで、
しかも三曲目という、最も陽の目を浴びにくい場所に埋もれさせておこうという慎ましさがある
…と思うのは、
私だけでありましょうか。
『想 -new love new world-』
のタイトルもどうですか?みなさん。
語弊を恐れずにいうと、
ダサい。
すごくダサい。
サビなんて
音読みが「ソウ」の漢字を
ズラーーーーーーーーっと並べるという、
なんだかある種の恐怖を感じずにはいられない歌詞なのですよね。
けれど、
それは決して
「かっこ悪い」ダサさではないのです。
そうそれは、
2000年代の電子!ピコピコ!!テクノ!!コムロコムロ!!な時代に
『聖なる』だか『海とサンシャイン』だか、もう「お前はコテコテな少女マンガか!!」と思わず突っ込んでしまいたくなるようなタイトルのシングルを出してしまった男と、
同じ「かわいらしい」ダサさを感じ取ってしまったのです。
悪気のないダサさ
あるいは
無垢なダサさ
とでもいうのでしょうか。
その純粋さは
まさに太宰治の『おしゃれ童子』そのもの。
なんとも言えず、ただただ愛くるしくもどかしく可愛らしいのですわ。
ところで、
ここまで読んでいて疑問に思われた方もいらっしゃると思います。
どーぞおっしゃってください。
『お前は吉井和哉が好きやったんとちゃうんかーーーい!!
なんだったら抱かれても良いとか言ってたじゃーーん!
なに!?熱冷めちゃったのーー?』
…はい。
ワタクシ、ちゃんと皆様の声を受け止めました。
そうですね。
いままでこのブログ、そしてツイッターでは
吉井和哉論を熱く熱く展開してきたもだんあっぷる。ですが、
もうあんな男知らない!と。
ついに…ついに…!NTR……!
って、ないないない。こらこらこら。
ここでさらにもうひとつ、
衝撃の事実を発表。
あんなにも、音楽とは?ロックとは?
を語っていた私。
実は音楽を聴くきっかけとなったのは
なにを隠そう、
このポップスター・福山雅治さんの楽曲たちだったのです‼︎‼︎‼︎
さぁ、堂々と言ってやったぞ!
…わーっ、言っちゃった言っちゃった。
恥ずかしいよぅ!穴があったら隠れたいよぅ!
(失礼)
まぁね。
そんなもんですよ。
みんなやっぱりそーゆーところから入るよ。
だから例えば
もし僕がデビュー20周年とかで(何のだ)
「もだんあっぷる。さんの原点について、NHK FMで熱く語っちゃって下さい!」とかいうお仕事が来ちゃった日にゃあ
もうずーーーーっと福山雅治をかけてないといけないのね。
カッコつけて
「うーん、やっぱり僕はボブディランのこのギターに痺れて僕もギターを弾くように…」とか
「ミックジャガーっていつ聴いても若い頃に連れ戻してくれるよね~(含み笑い)」とか
そんな往々しいこと、言ってしまったらダメなのよね。
でも、
僕にもそれなりのプライドがあるからキチンとチキンと言わせていただくと、
なにもTSUTAYAのシングルコーナーに置いてあったからとか、
ミーハーな気持ちから何となく手にとったみたとか、
そんなわけではないのです。
あれは、僕がもっともっと若かった頃。
確か小4の秋だったでしょうかね。
フジテレビではその頃、『チャンネル・α』というドラマの再放送枠がありました。
夕方、僕は友達からの遊びの誘いも断って
テレビの前にかじりついて観ていたものです。
そしてそこで出会ったドラマが
あの福山雅治が報道マンを演じていた
『美女か野獣』だったわけです。
はっっきり申し上げますっはっっきり申し上げますっっ‼︎‼︎(『千両みかん』の桂枝雀風)
そんな演技上手くない。
というか、まんま福山雅治。
かっこいい福山雅治を「演じる」福山雅治。
なにをやってもそうなんですよ。
若い頃特有のヤツかと思ったら
「ガリレオ」でも
「そして、父になる」でも
エリートの福山雅治を「演じる」福山雅治なのですよ‼︎‼︎
僕は観てて歯がゆい!もう!
『龍馬伝』なんて、いつも「Talking F.M」でイマナミさんとふざけて九州の方言でしゃべってる時の下り、そのまんまだもんっ!!
でもね
それすらももはや福山雅治さんの愛される術なのではないかと思い始めてきました。
『福山雅治の演技はいつも福山雅治だ』ということを印象づけることによって
「なんでもできやがってーコノー」という妬み、嫉みを持たせない。
そして
「よく考えてみればそこまで気にすることじゃないなぁ」→「なんか観ちゃうんだよねぇ」
という流れに持っていくことができるのではないかと。
賢こすぎる!!!痺れるよ!!!
一部で囁かれている
「ポスト桑田佳祐」なる称号。
あれは本当は相応しくないと思う。
天然でなんでも出来ちゃう人と比べるのは
福山雅治に失礼だ。
彼はたくさん苦悩している。そして努力をしている。
そんでね、そんでもってね、
その苦悩は、方向性は違うけど
どこかあの人のようでもあるのです。
結局あの男の話かってなるけども、
だからほっとけないのかなぁと。
だから気にかけちゃうんだろうなぁと。
今はまったく好きな音楽じゃないけどね。
もう一回言っとこ。
いまはぜんっぜん、魅力感じないけど!!音楽に!!
(福山ファンのみなさま、本当にすみません)
さてさて
そんな福山雅治氏。
もちろん昔からなかなか根強い人気があったわけですが
ここ最近、さらに脂がノリノリといいますか、絶好調のようでありますよね。
なーんかちょっと
幅効かせ過ぎじゃなーーーいのー??
んーー?
いきってるんではないのー??
ちょけてるのではないのー??
これはちょっと様子を見て
一言ふたこと言ってやらにゃあならんわけですねってなことなわけですね。
受験中に『野郎夜』なんていうふざけた(超行きたかった)ライブもやってくれちゃってさ?!
お灸を据えねばならんな。
ということで、明日。
8/20
ZEPP ダイバーシティで開催されます『福山雅治 10代限定ライブ』に参戦して参りまーーーす!!
遊びに行くのではないよ遊びに行くのではない。
続報を
待って‼︎‼︎
チャオっ!
P.S.
それから福山雅治さんの『魂リク』のことについて一言言わせてくれい。
あの作品は
「プロ」としての福山雅治とは独立した「個」の福山雅治が本当にやりたかった作品であると感じました
純粋にすばらしい芸術作品。
楽曲の選曲能力、ギター能力、カバー能力。
どれをとっても
いつもの笑いが通じない名曲ばかりです。
ぜひ、一度お手に取ってみてくださいまし。