「人のゆく道は一本道とは限らない。・・・」


でナレーションが始まった、昨夜のテレビ番組。


たまたま、『美の巨人たち』で

ボストン美術館の北斎展を紹介していて

久しぶりにこの番組を観た後、

なにげなくチャンネルをそのままにしていた。


それから、この番組を初めて見始めて・・・


紹介されていたのが、


国際山岳医

大城 和恵(おおしろ かずえ)さん


こんな職業があるんだ・・・


驚いていたら、


実は、大城さんが開拓者、だったんですね。

敬服。


「国際山岳医」の資格取得者として

日本初、だそうです。


自分のやりたい仕事のために、

この資格を取って、道を拓いていった・・・


番組を最後まで見ながら、共感する部分が大きかった。

パイオニア(開拓者)、として。


医師としての貢献を、登山者のためにと考えて

自分のできることは何か、と

深く考えていった末に辿り着いた道。


私も、英語と国語の講師歴をそれぞれ20年、10年と

長く続けてきて、

何が日本社会に貢献できるのか・・・

と考え抜いた末に行き着いた先が、


「英語も大切、でも国語はもっと大事!」と。


20年前、英語・英会話講師が先にスタート。

ある時、「英語だけ教えていても、本当にいいのだろうか?」と。


ことばの背後にある思想や精神、

そして、コミュニケーション。


今の英語教育では、

「教育」が、抜けていないだろうか・・・


そこで、10年前に国語・作文の講師も開始。


将来、自分の塾では、英語と国語の両方が

同じレベルで重視して教えられるように・・・


その数年後あたりから、

独立後の塾運営・経営の勉強を兼ねて

小規模の個人塾での勤務経験をスタート。


そして、昨年から個人事業主となるための

勉強を始めて、今年開業。


今思い起こせば、

20年かけて、私は独立・起業して

「ことばの教育」をするために、生きてきたのかな・・・と。


そう考えれば、一見不幸に思える会社都合の解雇など

結局は、今いる場所へ行くための

運命的な導き

だったのかもしれません。


渦中にいた時には、いろいろ複雑な思いでしたけれど、

今はもう、すっきりと「心、晴々」といった感じです。


何事も、見方を変えれば

最悪の不幸も、最高の幸福に変わりますね。


大城さんのことを知り、良い番組に出遭えました・・・


これだから、ドキュメンタリー・インタビュー番組は

ついつい、チャンネルを回してしまいますね。