デイサービスでは、高齢者に思い出してもらうために様々な取り組みを行います。
どうしても短期記憶が障害されやすく、朝の会で話した内容は大抵のご利用者様は帰りの会まで覚えていません。
認知症の有無によって、ヒントの内容如何で答えられる、答えられないのバラつきがあります。認知症が無いと、答えを発表して「あぁ!そんな話していたわ!」と、なります。皆様、年相応の物忘れはしょうがないものです。しかし、昔の事は本当によく覚えていらっしゃいますので、なるべく皆様が答えられるように駆使します。
答えられる事で自信に繋がるのです。
ところが、先輩スタッフあるあるなのでしょうか。わざと惚けて
「鞍馬天狗の役者さん、誰でしたっけ?」とか
「灯台守りの夫婦の映画、ありましたよね??何でしたっけ??」
とご利用者様に尋ねて、思い出していただいていると、60代から70代の介護スタッフさんが、
「嵐寛寿郎!」
「喜びも悲しみも幾年月!」
と、先に答えて下さる時があります。
私が本当に分からなくて困ってると感じてくれて助け舟を出してくれるのでしょうし、思い出せた喜びで思わず答えを言ってしまうのでしょう。
最近は、慣れてきたので、心に余裕が持てますが、始めの頃はイラっとしたものです。我ながらよく出来た問いかけを放った瞬間に、スタッフが答えた時などは泣きたくなったものです。
今では、ずいぶん減りましたが、時折思わず答えを言ってしまい、やっちゃった!!と反省したご様子を見せて下さるので心穏やかに過ごせています。
デイサービススタッフの平均年齢は
51.8歳となかなかの高めです。