「〇〇ちゃん元気~?」
「うん、元気に学校行ってるよ~」
こんな会話を何度したことか。
長年通っている歯医者でも、
「〇〇ちゃん、もう夏休みやな」って
先生から聞かれているのを見ると
親の私がハラハラしていたのです。
次女が不登校になって数年は、
同級生の母親以外には、次女の事を
聞かれても”不登校”だとは言わずにいた
のです。
初めの頃は、隠そうと思っていたわけでは
無かったのですが、条件反射でつい
「学校に行っている」と答えてしまって
いる私がいたのです。
だって、自分の子供が”不登校”なんて
言ったら・・・
「なんで?学校で何かあったの?」とか
「甘えてるだけじゃないの?」とか
「ゲームしすぎじゃない?」とか
求めてもいないアドバイスをされて
辛くなるだけだけだから、
言いたくなかったのです。
今思えば、”不登校”の次女の事を私自身が
受入れてなかったのだとわかります。
他の人から言われる言葉
それは、私自身が次女に対して思っている
言葉だったからだと思うのです。
「甘えてるんじゃない!」って思う反面
どっかで、そうかもしれないって思っている
私がいたのです。
他の子供たちはとても楽しそうに学校へ
通っているのに、自分の子供はどうして
学校に行くことが出来ないのだろうと
そう考えると、ますます言い出せなくなって
しまうのです。
しかし私が”不登校”を隠しているうちは
なんの変化も起きるはずもなく
次女と私の溝は深まるばかりでした。
数年が経ち、私もしっかり自分と向き合い
始めた時、次女が不登校あることを
隠すのは辞めようと思ったのです。
悪い事をしているわけではない。
そう思ってからは、人に聞かれた時は
「今は学校に行けてなくて・・・」と
話すようにしたのです。
そうすると、不思議なもので
誰からも責められたり、不要なアドバイスを
されたりすることがなくなったのです。
何よりも、私自身の心がとても軽く
なりました。
”不登校”に対する考え方は私が勝手に
思いこんでいたものであって、周りが
思っている事ではなかったのだと気が付く
事が出来たのです。
私の心が軽くなっていくと、それが次女
にも伝わっているのか、親子の溝は
少しづつ埋まっていったのです。
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