Even a chance acquaintance is decreed by destiny. -2ページ目

Even a chance acquaintance is decreed by destiny.

人との出会い、縁を大切に。
日々思ったことを言葉にしていければなと。

こんばんは月

 

仕事柄かなり帰りが遅くなることがあるんですが、その時は会社がタクシー代を出してくれるので、遠慮なくタクシーを使わせて頂くのですが…

変わったタクシーのおっさんだったので、思わずブログネタにしちゃったりするわけです。

 

タクシーに乗った時、積極的に話しかけるタイプと終始だんまりタイプ(もしくは喋りかけられたら返す)に分かれると思うのですが、基本的に自分は後者の沈黙派です。

ところがどうしたことか、この日は、自分から話しかけるという積極人間になってしまいました。

 

なぜか。

乗った瞬間目に飛び込んできたのが、

「趣味:生命学」

というタクシーの運転手の自己紹介カードだったのです。

大抵なら当たり障りなく趣味と言ったら読書とか、映画鑑賞やらジョギングやら想像に難くないものが多いと思うのですが、生命学ですよ?その趣味は何ぞや?と興味を持ってしまったのです。

 

 

名前から、生命学なんて言う位なんだから、きっと自然環境とか、かなり前にNHKで放送していた「地球大進化」といったような、生命の成り立ちといった、なかなかアカデミックな趣味に違いないと、勝手に頭の中である程度相手からの返答を想像して、趣味の生命学とは何ですかと質問してみたわけです。すると…

 

 

「それは、目に見えない”気”を使って、体の悪い所を治すことです」

(すみません、正確な相手の返答を忘れたのですが、こんなことを言ってました)

 

!?

 

「え?何で治すと…?」

 

「だから、”気”です!(若干語尾を荒く)」

 

「例えば何が治るのですか?」

 

「体の悪いところですね、例えば肩こりとか」

 

「はあ、肩こりを目に見えない気でどうやって治すのですか?」

 

「患部を両手で挟んで気を送り込みます。そうすれば治ります」

 

な、なんだってー!?

 

「え!?そんなので治るのですか?」

 

「治ります(力強く返答)」

 

「その治すという行為は誰でもできるようになるのですか?」

 

「修行を積めば誰でもできるようになります」

 

「その修行とは?」

 

「実践あるのみです」

 

「実践…その治すという行為をする上で、コツとかあるんですか?」

 

「コツとかじゃなくて、やるのみです」

 

お、おう…

 

「あの、そういう生命学をどこでご存知になったのですか?」

 

「居酒屋で酒を飲んでいる時に、近くに座った人に一瞬で酒の味を変えることができると豪語され、半信半疑だったのですが、実際に酒を全く違う飲み物に変えてしまった。そこからですね。そこから寺でそれを習うようになりましてうんぬんかんぬん」

 

…なるほどぉ

 

途中から疑ってたけど、やっぱりね…!って感じでした。

 

もうちょっと気の部分の説明を詳しくしていた気もするんですけど、衝撃が大きすぎて忘れてしまいました…生命のエネルギーを使ってとも言っていたような…

 

しかし、身近にこういう風な人がいないので、ある意味面白くもありました。

実際にやってもらいたいですね、肩こりホントに治るのか。

 

言い方悪いですが、インチキ宗教っぽいものにハマっている人ってやっぱりいるんだなあと、出会ってみて実感が伴ったというか。

信仰を否定するわけではないけれど、やっぱりどこか怖くも感じるし、科学万能説とまでは言わないけど、医療などの科学技術を享受してきた身としては、どうして信じられるのか意味が不明です。

 

 

色々な人がいるもんなんだねえ…

と、思った帰り道でした。

 

 

 

以上。