今回のアジアカップ(こういう国際大会)は、7月に行われるのが通例だが、7月のカタールは現地人が昼間の外出を控えるほどの暑さで、とてもサッカーができるような気候ではない。そのため、AFCに影響力を持つカタールが無理にアジアカップの開催時期を1月に変更させたといわれている。そのことで、アジアカップが1月にずれたことで日本代表は11年7月のスケジュールが空き、南米サッカー連盟からアルゼンチンで開催されるコパ・アメリカの招待を受けている。強豪の経験を積める絶好のチャンス。むしろカタールに感謝してもいい。このようにまざまな経緯がある、アジアカップだが、その中でも日本は是が非でも「3位以内」に入らなければならない。3位以内を確定させた国は、次回オーストラリアで開催される15年のアジアカップへの予選参加を免除され、本戦から直接出場することができる。もしも今回3位以内を逃した場合、恐らくブラジルワールドカップ直前に、15年アジアカップ直前に、15年アジアカップ予選の試合日程が入ってくるのは避けられないだろう。そう考えれば、3位決定戦も非常に大きな意味を持つと言える。グループを分けて見ると、日本はくじ運に恵まれている。強豪国はグループCとDに比較的多く集まっており、準々決勝まで問題はなさそうだ。長丁場の大会のクライマックスとなるため、コンディションがいかに最後まで保つかが問われる。