妹「にいさーん」

妹友「お兄ちゃーん」

男「ん?なんだー」

妹「見て見てー、妹友との合作」

妹友「タイトルは『人柱』ですー」

男友「……。」チーン

男「……。」

女「……。」

男「砂遊びばっかりしてないで海にも入れよー」

妹友「私もそう言ってるんですけど、妹がですねー」

妹「…う」

男「…ん?」

妹「……。」

男「妹、もしかして泳げない?」

妹「…あはは」

男「しょうがない、女」

女「あれですね、あにき」

妹「…?」

妹「……。」

男「装備完了」

女「ウキワ付けてる妹さんも可愛いー!」

妹友「写真撮りたいですねー」

妹「みんな、馬鹿にしてない?」

男「全然」

女「よし、泳ぎに行こう」

妹友「おー」

男友「…あの、俺今指一本も動かせ――」

男「行くぞー、妹」

妹「あ、待ってよ」テッテッテ

男友「……。」

…………

……

妹「……!」キャッキャッ

妹友「……!」ワイワイ

女「……っ!」キャーキャー

男友「……。」

男友「…うっ…うっ」

男「…お前も大変だな」

男友「お、男ぉ…」

男「ほら、今掘り返してやるから」

男友「ありがどー」

男「泣くなって」

男友「あやうく惚れそうになっちまった」

男「頭から埋め直すぞ、おい」

…………

……

妹「あー、楽しかった」

妹友「楽しかったねー」

女「もう夕方だよー」

男「来るのに時間かかったもんな」

男友「申し訳ない…」

男「いやもうそれは良いって」

女「妹さんたちも満足したみたいだし」

妹「はい、こんな綺麗な海に連れてきてくださってありがとうございました、先輩」

男友「どういたしまして」

妹友「砂に埋もれてる先輩が今日一番輝いてましたー」

男友「…そりゃどうも」

女「旅館はここから時間かかるの?」

男友「歩いて少しだけかな」

女「なら良かったー」

男「それにしてもよくみんな泊まりの旅行なんて許されたな」

妹友「私の親はそこまで厳しい人じゃないですからー」

男友「うちも放任主義だし」

女「私は交渉頑張ったよー、受験生だからって結構反対されたもん」

男「それはご苦労様だな…」

男友「男のところは?」

男「俺たちは別になにも言われなかったな」

妹「にいさんがいるなら大丈夫でしょって言われました」

女「そうだねー」

妹「……。」

男「はい、妹も立ち直って」

妹「…はいな」

女「妹さん、着替える場所こっちだよー」

妹「…あー」

男「はいすぐ立ち直る」

妹「は、はいな」

男「妹友さんは荷物番を任せて良い?」

妹友「がってんしょうちのすけー」

女「おまたせー」

男「おう」

妹「お、おまたせ」

男友「おー…」

女「男君、この水着どうかな?今日の為に買ったんだけど」

男友「可愛い!可愛いよ女!」

女「男友には聞いてない」

男友「あー…」

男「似合ってるよ」

女「ありがとー!」

妹「…むー」

妹「……。」

男「…どした?」

妹「じろじろ見んなバカ」

男友「ご、ごめんなさい」

妹「あ、先輩に言ったわけじゃ…」

女「自覚あるくらいガン見してたわけね」

男友「……。」

妹友「お兄ちゃん」コソッ

男「ん?」

妹友「あの水着、お兄ちゃんに見せる為に私と買いに行ったんですよ」

男「…ふーん」

妹友「妹、買うときすっごく悩んでましたー」

男「そっか、教えてくれてありがと」

妹友「いえいえー」

女「よーし、じゃあ泳ぎに行くぞー」

妹友「おー」

女「ついて来るんだ、妹友さん」

妹友「呼び捨てで良いですよー」

女「そう?じゃあ、私に続け妹友ー」

妹友「はいです、先輩!」

女「突撃ー」

妹友「覚悟でござるー」

男「…はは、女も十分元気じゃん」

妹「……。」

クイッ

男「ん?」

妹「……。」

妹「…あ、あのさ」

男「うん」

妹「ど、どうかな、これ」

男「可愛いよ」

妹「…ほんとに?」

男「ほんとほんと」

妹「えへへ、ありがと」

男「泳ぎに行くか?」

妹「うん!」

妹友「そーれもっともっとー!」

妹「もっともっとー」

男友「ちょ…待っ…」

妹友「まだまだー!」

妹「まだまだー」

男友「え、動け…」

妹友「深い深ーい!」

妹「深い深ーい」

男友「……。」

男「楽しそうだなー」

女「なに座ってのんびりしてるの、男君」

男「荷物番は必要だろ?」

女「いなくても大丈夫だよー」

男「いやいや」

女「それともそんなに妹さんを見てたいのー?」

男「はは、危なっかしくて見てられないってのはあるな」

女「…むー、男君はいじりがいがないな」

男「え?」

女「いやいやこっちの話」
妹「…ふわぁ」

妹友「海、これが海ですかー!」

妹「妹友も海初めて?」

妹友「うん、テレビでは見たことあったけどー」

妹「私と一緒だね!」

妹友「一緒だねー!」

妹「着替えは?どこでするのかな?」

妹友「ちっちっち、妹は分かってないなー」

妹「え?…な、それは!」

ヌギッ

妹友「海に来るときは服の下に水着を着て来るのが上級者なのだよワトソン君」

妹「すごい、さすが妹友!」

妹友「ははは、妹はまだまだだなー」

男「…疲れた」

女「電車で片道3時間半って…」

男友「無事に着いたんだから、細かいことは気にしない!」

女「いや、少しは行く場所とか考えようよ」

男「やっぱり男友企画というのに問題があったか」

男友「まさかの不評っ!?」

男「…まあ、あの二人が元気なら良いんだけど」

妹「……!」キャッキャッ

妹友「……っ!」ワイワイ

女「…若いって凄いね」

男「俺らももう歳なんだな」

女「…おかしいね、私たちもティーンエイジャー真っ盛りのはずなのに」

男「だな」

男友「綺麗な海を頑張って探したのに…」

女「妹さんたち、喜んでるみたいで良かったね」

男「ああ、ほんとに」

男「…っておい!」

妹「ん?」ヌギッ

男「ストップストップ!」

妹「どうしたの、にいさん」

男「…何故ここで脱ぐ」

妹「え、水着に着替えないと海に入れないじゃない」

男「まあそれは良いんだけど、何故こんな衆人の前でどうどうと着替えようとする」

妹「ふふん、海の上級者は人の目を気にせずに着替えるもんなんだよ!」

男「……。」

妹友「……。」

男「妹友さん」

妹友「すいません悪ノリしすぎましたー…」

妹「え、嘘なのッ!?」

男「いや、気付けよ」

女「というか海の上級者ってなに…」

妹友「妹が可愛くてついです…」

妹「…帰りたい」

男友「みんながよかれと思って、頑張って探したのに…」

男「あーあー、海に遊びに来たテンションとは思えない」

女「すっごく先が思いやられるね」

妹友「ご、ごめんなさいですー」

男「妹友さんのせいじゃないよ」

男友「申し訳ない…」

男「いや、ごめん。企画してくれて感謝してるよ」

妹「騙されたー」

男「それはお前の常識が無いせいだ」

妹「あう…」

男「とりあえず、みんな着替えてこようか」