現在は、韓国のプサンにあるロッテホテルそばの安宿。


前回の東南アジア旅行から帰ってきての余韻も冷めやらぬまま、何故か韓国へ。


理由は、会社を辞める前の先輩からあった電話での一言。


「今週韓国行くけど、お前どうする?」


唐突な提案だったが、返事は即答。


「行きます!!」


そして、博多行きの夜行バスのチケットを購入して出発したのが、一昨日。

東京から15時間かけて博多についてから、フェリーで3時間揺られてプサンに上陸。


フェリーは往復2万円。

バスはエコノミーなら往復1万6千円。

ビジネスなら3万円。


東京から韓国まで、最低3万6千円でいける。

安い。


航空チケットでも早く予約を取ればもっと安いのでいけたかも知れないが、さすがに出発一日前で探しても5万円から7万円のものしかなかった。


てんやわんやでスタートしたこの旅だったが、博多からは会社でお世話になったAさんと合流。

昨日はめちゃくちゃ辛いクゥンプル?とかいうもやしと肉の野菜炒めのような料理を食べて(池袋にある蒙古タンメン並みの辛さ)、物価は店やものによるが、日本の4分の3くらい?

結構高い。


食後は、本日のメインであるロッテホテルの中のラックセブンカジノへ。


人生初カジノ。


中は意外と静かで、カードゲームのテーブルに、ルーレットのテーブル、それとスロットマシンなどのゲームがいくつかといった感じだった。


平日のせいか、人はあまりいなかった。


Aさんいわく、休日に来るとテーブルは満席で、1時間待ちだったりするとのこと。


まずは、以前日本でやって負けた因縁のバカラへ。


ミニマムが1万ウォン(約900円)のテーブルで10万ウォンをチップに交換して、ゲームに参加。

勝ったり負けたりするが、結局10万ウォン負ける。


その後はルーレットにチャレンジ。


ルーレットは初めてだったが、ルールは単純。


0と00を含めた1から36までの数字の番号と色を当てるというもの。


赤と黒や、奇数と偶数。1から18、18から36。などいろいろなかけ方ができる。


オッズはそのまま。


赤にかけて当たれば二分の一の確率なので、チップは二倍に。

ストレートに数字にかけて当たれば、36倍になる。


最初10ウォンでスタートしたが、調子よくあたり、ストレートでも一度当てて、28万ウォンまで伸ばす。


が、調子にのって、バカラやらブラックジャックなどをしているうちに、全額つぎ込んでしまい、結果は20万ウォンの負け越し。


そんなに甘くはない。


だが、カジノはなかなか楽しい。


3時ごろまで遊んで、ホテルに戻って寝た。


今日、二日目は、昼に起きて、昼食をとりに出かける。


韓国の町は日本とほとんど変わらない。


文字が違うだけだ。


行きかう人も東南アジアよりさらに日本よりの顔。


多分しゃべらなければ、わからないレベル。


それはそれで一つの発見だが、何か外国に旅しに来たという実感がいまいち欠けている。


Aさんいわく、「プサンは日本だから」とのこと。


確かにそう言われてもしっくりきてしまう。


今日はまた、カジノに行き、明日の朝Aさんは仕事があるので帰国するとのこと。


自分はまだ時間があるので、18日まで韓国を旅する予定。


明日からはソウルへ行き、17日にプサンへ戻る。


遺跡などもあるようだし、せっかくなので見てみたいと思う。

昨日は、ドミトリーで同室だった日本人の人と飲む。


一人は仕事の合間を縫って、旅行によく行っているJR職員。

一人は無期限旅行の途中の学生。

一人は今日でタイから帰国する女性。


久しぶりに日本人とのコミュニケーション。


言葉が通じることは、とても重要だ。


11時ごろまで飲んで、女性が空港に行き、男3人。


タイで有名なゴーゴーバーへ。


すごかった。


アメリカ人はなかなか良い仕事をする。


...........


翌日は最終日、ホテルを8時に出て空港へ。


バンコクからハノイへ。

ハノイから成田へ。


接続が悪かったので、10時間も空港にいた。


時間もたくさんあるので、一人でこの旅を振り返る。


一番大きかったのは、ぺぺとの出会い。


素直に生きている彼を見ると、そんな生き方もあるんだと学んだ。


後は体当たりで行動することの大切さ。


意外と何とかなる、というか、なんとかする。


「書を捨てよ、街へ出でよ」とは良く言ったものだ。


全ては一度きりしかないし、もう会わない人たち、もう二度と見ない光景。


その連続が旅。


でも、それは日本に帰っても同じこと。

同じ日は二度とない。


たじろがず、思いに素直に行動しよう。


ONE LIFE , ONE LIVE.


旅に出て感じた、というか、思ったことがある。


とても単純なことだが、どこの国の人も本質的には変わらないということ。


おしゃれをして、友達を作って、恋人を作って、飯を食って、酒をのんで、働いて。


言葉やなんだと違いはあれど、変わらない。


みんな思い通りに、好き勝手にやっている。


でも、それで良いと思う。


こういう光景を見ていると、自分探し、なんて言葉があるが、そんなの笑ってしまう。


自分なんて探すもんじゃない、自分で作るもんだ。


みんな自分の居場所を作るために一生懸命やってる。


インスピレーションにしたがって、思うがままやる。


それしかない。


結局、人間なんて動物だし、未来のことなんてわからない。


今、思うこと、やりたいこと、それが答え。


自分の内側から湧き出るもの。


それが、すべて。


金がほしけりゃ、それでもいいし。

なんでもいいんだ。


他の国の人たちを見ていると、違う価値観に触れると、常識なんて自分で作っている壁にすぎなくて、そんな自分で作った壁にとらわれて、大切なものを置き去りにしていることが、よくわかる。


われ思うゆえに、われあり。


自分は自分で規定していくものだということ、当たり前のことだけど、この旅を通じてよくわかった。

昨日はカンボジアの最終日。


朝の3時まで飲む。


ウィスキー、ウィスキー、ウィスキー。


初日に行ったクラブに行き、その後違うクラブ(ディスコ)にも行く。


新しく行った場所は、ぺぺいわく、レディのスーパーマーケット。


正にその通りの光景だった。


女の子が踊っているのだが、しばらく経つとその子達が一列になっていく。


その中から男が女を選んでいくという仕組み。


過激なキャバクラみたいな感じ。


カンボジアもベトナムも変わらない。


正直フロアレディよりも、お酒を作っているバイトの子たちを見ている方が楽しかった。


すれてない地元の女の子といった感じ。

お酒を作りながらダンスを踊っていた。


なんだか昔のバイト先を思い出して、ほほえましくなった。


部屋に戻ると朝の3時だったが、前日にバンコク行きのバスは朝5時半に玄関で待っていてくれというので、バスを待つ。


しかし一向にバスが来ない。


6時半になってもバスが来ないので、オーナーを起こして日本語で怒鳴りつけた。


むかついたが、10分後にバスが来たので許す。


というか、最初から6時半のバスだった様子。


だったら、5時半とか言うな。


ぺぺとはここでお別れ。


写真もしっかり頂いて本当にありがたい。


さよなら、ぺぺ。


バンコクへはバスで11ドル。一本遅いと9ドルだったが、時間が惜しかった。

入国審査も含めて、9時間ほどでバンコクに着いた。


バンコクは都会だ。


ホーチミンも都会だと思ったが、バンコクはそれ以上。

セブンイレブンもそこら中にある。


とりあえず、バックパッカーの聖地的なカオサンロードでおろしてもらう。


ここはツーリストだらけ。


日本人らしき人もちらほら。


活気があって楽しい場所だ。


時間があれば、ワット・ポーとかも行きたかったけど、開館時間が過ぎていたので、外からのぞくだけで済ます。


今日で旅もほぼ終了。


明日は朝8時からバスで空港に行き、ハノイへ飛ぶ。


ハノイで10時間ほど待ち、成田へ。


25日の朝には日本だ。


楽しませてもらった旅も終わりかと思うと、なんだかなーという気分。


今日は、最後。


楽しもう。

今朝は11時に起きる。

軽い二日酔い。

今日でカンボジアともお別れ。

飯を食ったり、ホテルにあるビリヤード台でカンボジア人のオーナーとビリヤードをしたり、町をぶらぶらしたりして、時間をつぶす。

途中、スーパーマーケットで買い物をして、リエルとドルを一緒に店員に渡して会計をしたのだが、どうにも釣りがあわない気がして、店員に言ったらあわてて間違えましたと、残りの釣りをくれた。

なんか、店員の様子がおかしかったので、店から出るときに振り返ったら、店員がそそくさと目をそらしたので、こいつは怪しいと思った。

そしたら案の定。

人を疑うことを覚えたのも、良かれ悪かれ、この旅の収穫。

明日は朝6時のバスでタイのバンコクへ向かう。

バンコクに着いて翌日は飛行機でハノイに、ハノイから日本に行って旅も終了。

ぺぺとは今日の夜でお別れ。

旅の後半はずっと一緒だった。

ぺぺからはいろいろと学ばせてもらった。

ぺぺの故郷であるスペインには必ず行こう。

自分はタイに行って旅を終えるが、ぺぺは後一年間旅を続けるとのこと。

次はマレーシア、シンガポール、韓国。。。

そして、二ヵ月後には日本にもくるとのこと。

ぜひともその時は、一緒に飯を食いたい。

この旅の途中でカメラを盗まれて写真は取れなかったが、持ってきたSDにぺぺが取ったベトナム、カンボジアの写真を入れてくれた。

これで、旅の思い出を持ち帰ることができる。

感謝。感謝。

日本にきた時にほかの写真も渡してくれるとのこと。

旅は道連れ、世は情け。

良い人も、悪い人もいるのがこの世の中。