忘れません。毎朝、登校する私達が通る頃には筆をとっていて、「おはようございます」の自由な声に、一度一度手を止めて静かに頭を下げてくれました。何千枚もたこをつくって、毎年その年の干支が描かれたたこを学校へ届けてくれました。小学校六年間と、田邉さんは切り離せません。またあの道を通るたび、優しい会釈を思い出すでしょう。知るのが遅れてすみません。心よりご冥福をお祈り申し上げます。―