◇ふわりの波瀾万丈物語【第１話】

機能不全な家庭と児童養護施設で育った私は、
子どもの頃から専業主婦になることが夢でした。

遊びに行くと、いつもニコニコしていて、
手作りおやつを出してくれる。

そんなお母さんがいる友達が
うらやましかった。

学生の頃から目立った特技もなく、
すぐにいじめられてしまうので、
社会人になって働き続けることを想像すると
怖かったのもあります。

「結婚して、家事育児をしっかりやれば幸せになれる！」
そう信じて疑わなかった。

そして私は、社会に出て5年で結婚・出産し、
夢だった専業主婦になることができました！

ところが、シンデレラのように
そこでハッピーエンド！

とはなりませんでした…

専業主婦として、
家事を完璧にこなし、
夫を支え、
子供に寂しい思いをさせない、
いつもニコニコ優しいお母さんでいること

そうやって生きる事が私の生き甲斐で、

専業主婦にさえなれば、

私は幸せになれると思っていました。

子供の頃からあんなに望んでいた
理想の生活のはずだったのに

なぜだか急に、
「これじゃない気がする…」
っていう気持ちがどんどん
沸き上がってきたんです。

毎日の生活に、

大きな不満や不安がある訳ではないのに…

そして、
なぜだか分かりませんが、
いきなり仕事がしたくなりました。

自分でも分かりませんが、
急にです。

＊後になって分かったのですが、
この時期は『宿命大半会』
という仕事運が絶好調な年運の時期でした。

「なんだか違う。これじゃない気がする…」

そう思いながらも、

「この育児のやり方で合ってるかな…」とか
「夫との関わり方はこれでいいのかな…」

と悩みながら、
しばらくはモヤモヤ過ごしていました。

そんな時、
テレビでステキなカウンセラーさんを
お見かけし…