「う~。なんで折角の体育なのに自習なのぉ~」

朱音がうだうだしていた。

そこに蜂蜜が意外そうな顔をして、

「あれ?里美、知らないの?里美こういうの詳しいから知ってたと思ったんだけど・・・」

「ぇ!?知らないってなにぉ?」

まじで知らないのヵ。朱音なのに・・・

蜂蜜は少し声を潜めて、朱音にささやいた。

〈なんかこの学院で昨日殺人事件が起こったらしいよ)

朱音が15秒ぐらい固まった。そして

「うえぇぇぇぇぇ~」

こ、鼓膜が・・・

「さ、里美・・・静かに・・・」

「で!?誰!?誰が殺されたの!?」

「え、えと・・・ワタシも猫群君に聞いたばっかりだから・・・あんまりわからない・・・」

「え!?猫群来てるの!?」

「え!?あぁ・・・ま、まあさっきからずっと迷惑そうな顔でこっちを睨み付けてるけど…」

「ゎっ!?ほんとだ!!髪の色黒に戻したんだね!似合わねぇ~」

「朱音それはあまりにも失礼だから・・・」





「ま、猫群ゎどうでもいいとして」

「でも猫群君いないと、どういう事件だったのか聞けないよ?」

「あ、そっか。じゃあ猫群こっち来て」

「ちっっ・・・めんど〈ボソリ〉」

「はっ!?今・・・なんて・・・!?」

「成詰・・・怖いから・・・」




「で!?誰が殺されたの!?」

「だから知らないってば。今日休んでる人じゃない!?」

「今日休んでる人ぉ~ん~」

ここでワタシは明らかなる異変に気づいた

「ね、ねぇ・・・儛希魅希は・・・?体育って同じコースだったよね・・・?」

「あ・・・確かにいないね・・・休んだことないのに・・・不自然・・・」

ここで煉瓦が立ち上がった

「よし!城石君が加害者で儛希が被害者!これでOKさようなら!」

「いやいや!なんでそーなる・・・」

ガラッ!

「大変だ!皆!被害者俺のクラスの・・・A組の生徒らしいぞ!」


唐突にドアが開き一般男子生徒がかなーり重大なことを叫んだ。

「え・・・ホエっ?A組って里美のクラスだよぉ~」

「ね・・・朱音?」

「ん・・・どした?リン?」

「今日同学年で休んでる人って魅希儛希だけなんだ・・・」

「え・・・ってことは・・・」





      「「「城石・・・?」」」

12月3日

「また失敗したみたいだね」

  「せっかく逃がしてやったのも無駄だっだみたいだ」

     「もう終わりだよ。君に生きる資格はない」

「あの子に思いを告げることも。できないね」

    「さよなら」




パァーッン



無機質な音が鳴り響いた



「これで準備は整った」

口元に笑みをうかべた。

       「開幕だ。」

 

   「さぁ始めようか」

足元にいた黒猫が不気味に鳴いた

「はァ・・・俺、馬鹿みたい・・・」

儛希が戻ってきてからずっと学校に戻れないでいた。

今更戻って儛希に合す顔などないのだ

「でもずっと此処にいてもなァ・・・」

一人は嫌いだから。一人になるのが嫌で、孤立しないようにわざわざ髪を染めて明るく振舞っていたのにこれでは意味がない。

「結局、背伸びしてただけか・・・」

本当はあの時、豆瀬に声をかけるべきではなかった。

自分はそんなこと言えない立場だったから。でもそんな自分の言葉に彼女は笑顔を取り戻してくれた。

「可愛かったなぁ・・・あ!?」

違う違う・・・好きじゃないからな!!

・・・

「あ~も~ど~しよ!あ~ど~すればいいんだよっ!?」

「猫群うるさい。大きい声ださないで」

「あっごめん」

「わかったならいいよ」

あれ・・・ここ、俺んちだよな・・・あれあれあれ??

「すっ鈴瀬!!ななななななななななんでこっこっこここに!?」

「だから大きい声だすなっちゅーの」

「待て待て待て。どっから聞いてた!?」

「可愛かったなぁ・・・の所から。また妄想してたの?」

「なっ妄想なんて・・・」

「あっ今豆瀬も来てるから。玄関の所」

「@¥「:;;・。@「\\\\\\\\\\\\\\\\\\?!★♥★🍀」

「大丈夫だ。多分・・・んーちょっと多分?聞いてない・・・かなと思うかな・・・」

「どっちだよ!ってかどっから入ってきてんだよ!?」

「玄関。開いてたからいいかなーと思って」

「良くないよ!どーゆう考え方してんの?」

「こーゆー考え方」

「もういいよ!」




「で・・・なにしにきたの?」

ほんっと迷惑だ・・・

「学校」

「行かないよ」

「何故に」

「めんどくさいから」

「なんで」

「勉強したくないもん」

「違うでしょ?」

「うん・・・あぁぁぁぁぁぁ!口が勝手に!!」

「で?なんで?」

「なんでも」

「なんでもって何?」

「なんでもはなんでも」

「なんでもはなんでもって何?」

「なんでもはなんでもはなんでも」

「なんでもはなんでもはなんでもって何?」

「なんでもはなでんも・・・も~!何なの!?何がしたいの?」

絶対アレだ。絶対嫌がらせだぁぁぁぁ~(泣

「もぅ帰って!うわあああぁぁぁーん」



「煉瓦は気づいてないみたいだが、煉瓦は幼いころに生き別れた俺の弟なんだ」

「う、嘘だ」

豆瀬がフルフルしていた

「まァ俺も最初はまさかとはおもったんだけどな。第一俺の弟の名前は「憐(れん」だったはずなんだ」

「じゃあなんでわかったの?」

「顔が全く一緒だったんだ」

「じゃあまぢなんだね・・・里美ビックリ。。。ってかがっかり」

「なんでだ?」

そりゃああんなちんちくりんと桃姫くんが兄弟なんて・・・といいそうになったけどやめた。里美だって空気ぐらい読めるんだからっ!

「猫群君・・・そんなことがあったんだね・・・」

豆瀬がしんみりと呟いた

だが、俺は気が気ではなかった。

なぜなら俺と鈴瀬も同じような「力」を持っているからだ

勇気をだして言ってみることにした



「なぁ、俺と鈴瀬も、同じような「力」もってんだけど・・・」

すると儛希が

「なっ!魅希・・・・それ言って良かったのか?でも鈴瀬もって・・・どういうことだ?」

すると鈴瀬はつつみかくさずササッと話した

「ん~なんか生まれつき?で、城石が、ナイフでウチが雷よ~」

「あっそう・・・ってえぇ!?雷とか非科学的すぎる!」

「うっさい桃姫!大げさすぎ!」

「ごほんごほんごほっほほほほほフィンセントファン・ゴッホ。まぁ俺もちょっと意見が・・・」

「甘飴・・・!?もしかして・・・!?」

「ちがう儛希。あぁ~それで俺が言いたいのは、さっき儛希が煉瓦は両親に捨てられたって言ったろ?」

「あ~うん・・・」

「あの両親、煉瓦の実の両親じゃあないいんだ」

「ええぇぇぇぇぇぇぇ~!!!」

「ていうか、なんでそんなこと桃姫が知ってるの?」

率直すぎる鈴瀬の質問に甘飴が明らかに動揺していた。

「え~っと魅希は儛希の従兄弟だろ?で儛希が俺のはとこだろ?で・・・」

「キーンコーンカーンコーン」

「あ~続きはまた明日な・・・」

時は戻って10年前。

猫群煉瓦。この時7歳。海外在住。


煉瓦は、両親と共に何一つ不自由なく暮らしていた。

しかし、煉瓦がこの国に在住していたころ、この国には、たくさん悪人がいた。


煉瓦は、悪人たちに誘拐されてしまう。

この時、煉瓦は自分が、ある「力」を持っていることに気づいたのだ


悪人に誘拐された煉瓦は、悪人の手から逃れようと必死にもがいていた。

無論小学生の力では逃れれるわけはないのだが。

だが、この時煉瓦は一つもけがなく悪人のから逃れて無事家に帰ることができた


なぜそんなことができたのか。

それは、悪人にナイフを突きつけられ、パニック状態に陥った瞬間、彼の手から弾丸が飛び出て、

悪人をやっつけてしまったからだ。


その場にいた悪人は全員死んで、そのことに怯えた煉瓦の両親は、煉瓦を捨てた

結局、全員集まった。

微妙な雰囲気が漂う中、KY黯威が口を開いた

「やあやあ皆、よく集まってくれたね♪実は煉瓦のことで話したいことがあったんだ」

「あれ・・・結局話すの?あのこと」

桃姫が神妙に尋ねた

「いや~あのことじゃなくて、あっちのこと」

「あぁ。あっちか」




「で、煉瓦のことなんだけど、煉瓦は・・・



ピピピピっ

携帯が鳴った。儛希からだ。

携帯を開いた


「今日、集まろうよ~場所は自由教室Ⅳね」



少なっ!!教室で言えよ!!

そう思った私は同じようにおもむろにケータイを開いていた、城石、桃姫、蜂蜜を見た。

皆、微妙な顔をしていた。きっと同じことを思ったのだろう。


さてさて私はどうしよう

「前からおもってたんだけど・・・ニャンコって不思議だよね・・・」

「うん。なんかありそうでないなぁ~って里美思うんだぁ~」

朱音のほうがよっぽど不思議だと思う・・・

「あれ・・・ってことはみんなあのこと知らないの?」

「あのことは俺にしか話してないんだろ?」

「あぁそうだっけ?」

「ねぇ、桃姫も儛希も難しい顔してどうしたの?」

「ん、鈴瀬・・・それにみんな。実は煉瓦のことで隠していたことがあるんだ」

・・・?

「まってよ!甘飴!皆に言うの?」

「そりゃあ・・・『仲間』だろ・・・?」

なるほど・・・良い響きだ・・・いいな・・・

「んーでも、まだ話さない方が・・・」

いいじゃん!儛希!ドけち

「まぁな。まだそこまで友情深くないし・・・豆瀬とかいまだに話ししたことないし」

「あ、えっと桃姫くん・・・?ごめんなさい・・・私人見知りで・・・」

「あぁいいよ全然。あと、桃姫でいいから」

「あ、あの、・・・ありがっ・・・とう」

凄い緊張してるな・・そもそも委員会で話ししてんじゃないのか・・・?

大体、みんな個性的だから、すぐ喧嘩しそう・・・

でも親戚同士ってのが多いんだな・・・

儛希魅希甘飴はいとこはとこの関係らしいし・・・

だいじょうぶかな・・・?

「じゃあ!じゃあグループ名決めようよ!」

「儛希・・・えらい嬉しそうだね・・・てかグループ名って・・・」

「チーム名ねぇ・・・」

             ・・・沈黙

「あのさ・・・」

口を開いたのは城石だった

「おぉ城石君、いたの?」

「あ、いや。うん」

「で?何?」

「みんな聞いたところ、過去に闇をもってるみたいだから・・・『Dark Heros』っていうのは・・・どうかな?」

かっこいいかも・・・

「いいじゃん!魅希センスある!」

「暗闇の救世主かぁ・・・かっこいい!朱音気に入った!」


「じゃあ決まりね!」

           

     「「「「「「Dark Heros!ここに結成!」」」」」」