カゴメカゴメ…
駕篭の中の鳥よ…
カゴメカゴメ…と
夕暮れる…


太陽の
傾きを感じ
一日の
幕間を迎え


キラキラと…
背にする輝きに
姿が眩む



カゴメカゴメ…
駕篭の中の鳥は
飛べないみたいだ
カゴメカゴメ…
駕篭の中の鳥よ
翼はどこで亡くしたの?





絶望の
訪れを感じ
拒もうと
走り去ってく


ユラユラと…
長い陰が揺れて
両足を掴む



カゴメカゴメ…
まだ脚があるなら
飛べなくてもいい
カゴメカゴメ…
駕篭の中の鳥は
一歩ずつ前へ踏み出した


力ずくで
奪い取っても
見えてないなら
意味もなくって


カゴメカゴメ…
駕篭の中の鳥は
飛べないみたいだ
カゴメカゴメ…
駕篭の中の鳥よ
翼はどこで亡くしたの?

カゴメカゴメ…
まだ脚があるなら
飛べなくてもいい
カゴメカゴメ…
駕篭の中の鳥は
一歩ずつ前へ踏み出した