宅配便宜しく運ばれるだけの行為を旅と呼ぶのは語弊があるかもしれぬ。


 いつものことだけど(苦笑)思い付きと衝動だけで決めたような行程・おまけにいつも以上の手元不如意。もう少し懐と時間に余裕があって、ついでにもう10歳ほど若ければススキノであわあわ(以下自粛)などと不埒な妄想に耽ったバチが当たったか?出発時から不調だったタブレットPCのパスワードがいきなりすっ飛んでwiーfiに繋がらなくなった❗苫小牧発フェリーの連絡バスが札幌駅前ターミナルを出るのは午後3時、乗場を確認して駅前に戻った途端のアクシデントに寝不足のアタマは対応しきれない。ショップを捜して修繕を優先するか、手間取って昼メシ難民になる危険を回避すべきか…迷ったあげく先に飯を片付けることにする。目星を付けていたのは札幌駅北口から徒歩10分、ジモティー御用達の定食屋。地図アプリも使えぬ状況では事前に調べた時の記憶を頼りにするしかない。こっちの衰えも著しいから不安を抱えたまま北口を出ると…なんということでしょう!ケータイショップの女性スタッフがティッシュを配っているo(^o^)o!さっそくショップの位置だけでも確認しようとしたら、とてつもない答えが帰って来た…


 「委託されただけで、どこなのか判りません」。


 。。。orz。これ以上聞いても仕事の邪魔だろうから早々に諦める、旅先でまでこんなネタに遭うとは 良くない意味で  何かツイてるのかと考えるしかない。


 サムいのは気分のせいのみに非ず、ビルの温度計には14℃とある。真夏日手前だった昨日の東京の半分近い数字、これまたなにかしら(以下略)。吉本新喜劇のチゴイネルワイゼン、とまでは言わぬがwノリはこんな感じ…



 ボケたところで暖かくなるはずもないので、定食屋目指してトボトボ歩く。





 明治創業の札幌駅駅弁販売業者が地元客を相手に営むコスパ重視の定食屋。
はるばる札幌までやって来てラーメンもスープカレーも口にしないというのは
相当なヒネクレモノだよなと呆れつつ、それでも日和ってこんなものを頼む。



「うおなべ・すきなべ・わたなべ」 ジンギスカン定食/¥520.
 昭和の学生食堂を思い出す飾り気のなさが個人的には気に入った。味は…
生姜が少し強過ぎるキライがあるけどそこそこ…ごちそうさまでした( ̄大 ̄)。

札幌駅立売商会・弁菜亭本店


 この後のことは書く気にならない。webで調べた地図を頼りに札幌駅北口のショップを捜し回ったはいいけれど、何度回っても見つからない―よく見たら、看板を外した気配がある。公衆電話を探して備え付けのタウンページで南口地下街のショップを発見、やっと辿り着いたら混雑で待たされ、原因不明と言われながらもようやくタブレットを復旧してもらったら午後1時をかなり過ぎていた…。無計画のツケで㌧でもないシッペ返しを喰らった&寝不足の頭痛まで来た。環状線になった札幌市電に乗りたかったがその気力も湧かぬ有様。ターミナル近くの量販店で道中の夜食と晩酌を調達するのが精一杯だった。






 5月24日(水)午後3時・札幌駅前バスターミナル。





 フェリーターミナル行き直通バスの乗車率はざっと数えて6割ちょい。
テレビ塔近くの大通ターミナルでも結構乗り込み8割がた席が埋まったとこまでは覚えてたが、次に気付いた時はインターを降り苫小牧市内まで来ていた。ショッピングセンターの抜殻を横目に過ぎた苫小牧駅前でも乗る客がいて、定員制のバスはほぼ満席。閑散期の平日なのに新造船効果の御利益は相当なものだと感心すること20分、サッパリとだだっ広い港湾工業用地を横切ったバスはフェリーターミナル到着。寒々しい海風を避けて、乗船カウンターへ向かう。




 
 ここでまた勘違いに気付く、バスに乗っていた乗客の大多数は大洗でなく仙台行フェリーの客だった(苦笑)。繁忙期の雑沓に巻き込まれないだけ有難いと思えばいいのだろうけど、拍子抜けやら侘しいやら。乗船開始までのヒマ潰しにターミナルの正面にドンと止まった仙台行フェリーと左の八戸行フェリー・そして右端の(これから乗る)大洗行フェリーの揃い踏みをボ~っと眺める。




 船ヲタじゃない俺でも、この三隻の並びは見応えがあるなと感じるものが…