おととい、新幹線に乗って実家に帰省して、一泊だけして昨夜帰宅しました。


実家に帰るとき、JR東海道線の事故の影響で、電車に遅れや運休がでていたため、念のため、家を朝5時にでましたが、特に問題なく。新幹線も空いていて、快適快適。


実家には、認知症の父と、明るい母(乳ガン経験者)がおります。不思議ですね。帰ったとたんに娘に戻ることができます。


わたしの子宮体がんの件は話をしていませんし、できれば今後もしないですむ状況でいてほしい。

来週、リンパ節を郭清して、転移していなければ抗がん剤を免れるかもしれないです。


父は認知症なので、
わたしを認識してくれるときと、「だれだろ、この人」みたいな視線をおくるときがあります。

「やむだよ。ただいま~」というと「お~、やむか~」と認識してくれますが、ちょっと時間が経つと、また「知らない人」に戻るようです。でも、おとなしいし、あばれないし、ごはんは上手に自分で食べるし、よちよちですが歩けます。以前ほど、「帰りたい(家にいるにもかかわらず…)」など言わなくなりました。

特に私を認識できなくても問題ありません。

手術のために、髪をショートにしたこともあり、学生時代のような短さのためもあってか、私を認識しているときでも30年前のわたしだと思っているようです。


母と、「いま、父は自身を何歳ぐらいだと思っているのかねぇ」と話すと、「30年ぐらい前なんじゃない?自分が60歳ぐらいのときとか」といいます。

私が娘であることは認識できても、わたしの夫や子どもを認識できないのは、30年ぐらい前は、結婚も出産もしていなかったからかな。

人間の脳は、ほんとに不思議ですね。

30年前とはあきらかに老化したわたしの顔を、父の脳はどんなふうにとらえているのだろう。補整して若いときと一致できているとしたら、AIよりすごいな。


翌日は父がデイサービスに行ったので、母とお出かけ。私は日頃食べないトンカツ定食(血糖値が上がらないように)をお昼に珍しく外食したのですが、それは母が食べたがったからです。

母は自分でも言ってますが、外見は若くみえます。でもトンカツ定食をペロリと完食するとは胃も若い。というか、いつもは父につきあって、おかゆを食べているんだとか。外食もしないし、消化のよい柔らかいものばかり食べているから、トンカツ定食みたいな元気がでる食べ物に飢えていたみたい。揚げ物の肉のおいしさもさることながら、とにかく、ふつうの硬さのご飯に「おいしい~」と感動しているんです。

自分の分のご飯はふつうの硬さで炊けばいいじゃないなんて、とても言えません。

トンカツもパクパク。定食の蜆のお味噌汁も、なんとおかわり。

がんばってるんだなぁ、母は、いつも。

ありがたいやら、申し訳ないやら。


そんな母娘の時間を過ごしていると

わたしの病気の話なんてできないなぁ、やっぱり

と思ってしまいます。


さぁ、来週の入院にむけて、ちょこちょこ荷造りを始めましょうかね。

歯ブラシを実家に忘れてきてしまったので、新しいのを持っていかなくちゃ。