オゥチDIYをせっせと頑張っている今日この頃爆笑
今日は泥運び滝汗
いゃあ、普段使わない筋肉を使うとプルプルしますね💦



さて、前回は…
認知症について、、もの忘れとの違いなど
ざっくり書きました☆


今回は、、
症状について
私が実際に関わってきたたくさんの患者さんの症状を思い返しつつ、参考書の説明と交えながら書きたいと思います☆


認知症の症状にもたくさんの種類があります。
主に中核症状と周辺周辺に分けることができます。

中核症状と言われるものには
   記憶障害    遂行機能障害     見当識障害
   失行    失認    失語    理解力、判断力の低下
                                                                    があります
同じ病名であっても、みんなそれぞれ症状の出方(症状の軽さ)や種類、その組み合わせは千差万別と言っていいほど違います。

そんな中でも中核症状というのは、
どの認知症でもみられ、症状の中心となるものです。


それぞれに説明文を書いていこうと思います☆



①記憶障害
文字通り、記憶が保てなくなる症状です。
もの忘れもこれに当たりますね。

記憶にも種類があります。
エピソード記憶長期記憶ともいわれ、昔の記憶です。簡単に言うと   その方の大事な思い出ルンルン
どんな仕事をしていたのか、
どんな幼少期を過ごしたのか、
結婚した頃の事など、、、
認知症の方はこのエピソード記憶はとてもしっかり残っていることが多いです流れ星

しかし、この記憶が残るがゆえに
現実と過去が入り乱れてしまう、、そんな症状です。


たとえば、、、
病院や施設に入っているのに、以前住んでいた家やアパートだと思い込み、探し物をする方も少なくはないですね。
自分の家の感覚なので、他の患者さんの部屋に入ってしまう…なんてことは日常茶飯事です。。

仕事一筋だった患者さんでは、いつも起きていた時間帯に目覚め、仕事に行く!…と出口を探し回ったり。。

実際の年齢とはかけ離れ、『今20代ですよ』と話したり、あたかも今も仕事をしているかのように話したり、
若い頃に戻っているため、子供や孫はいないと答えてしまう患者さんもいますね。。

ご家族に会えば、当然のように子供や孫さんの名前を思い出せる…という方もいます。
反対に顔を見ても家族と分からず、他人だと思って敬語で話される方も居ます。



そしてもうひとつ
短期記憶最近の出来事の記憶です。
今朝何を食べたか、昨日何をしていたか、ついさっきの事(数分前のことも)、これが全く思い出せなくなります。
この記憶障害が認知症の症状の中でも最も有名な症状になりますね。ほとんどの患者さんに表れる症状です。認知症の進行度合いでもその表れ方は変わってきます。

さっき食べたのに『食べてない!』『お腹が空いた!』と訴えを繰り返したり、、

トイレに行ったばかりなのに1時間に一回とか、ひどい人では5分おきにもトイレに座ります。そのため排泄がないと『出ない…』とその場では困惑する方もいます。

そして、【新しい事を覚えられない】
というのも短期記憶障害になります。

なので、『今日は🌕月🌑日ですね』と話しても、
数分後に確認すると『ぁら?今日は何日かしら?』と返ってきます。


また、前回にも話しました
買い物に出たかけたはずなのに、
途中から自分が何をしたくて外に出たのか分からなくなったり
何を買いたいのか、
どこに財布や通帳をなおしたのか分からない…
ということもこの短期記憶障害が正体ですね。


ハイビスカス私が実際に行った対策ハイビスカス
ご飯を食べたことを忘れてしまうのは、精神的にもツラい事ですよね。
何たって、
もう何日も食べ物を食べていないと思ってるのですから、身の危険を察しているのかもしれません。
それゆえに空腹感が増し、さらに不安が募り、スタッフに何度も聞きにくる…
よくある話ではないでしょうか。。


スタッフとしても良かれと思って
『さっき食べましたよ?』と
何気なく言いますよね。
時には心の余裕がない人だと…
『何回聞くの!?食べたって言ってるのに』
なんて言われると、
ご本人はとてもショックを受けます。


私の職場でも、1時間おきにスタッフに確認しに来るようになっている方がいました。
そのおかげで、精神的にもィラィラすることが増え、他の患者さんに暴言や粗暴行為が出てしまうことも。。

どうにか対策が出来ないかと思い、
食べる度に紙にチェックを付けるようにして、
ご本人にお渡ししてみることにしました☆
(本人の希望でご飯の時間も書き足しました音符)

もちろん
渡したことを忘れ、
紙が無くなるかもしれないという前提で、です。


上差しまず初日
午前中のうちに紙を渡しました。
(本人の前で紙に買いて)

お昼ご飯を食べ終わった頃、
『先程の紙は持っていますか?』と訪ねると、
ポケットに折り畳んで入れてくれていた紙を出して見せてくれました!

(ここで私は『お!覚えてくれてた!』と驚きました)

『お昼ご飯美味しかったですか?』と聞くと、
『美味しかったよ☆ご馳走さま』と応えてくれたので、

その場で一緒に💮マルを付けました☆
それから日中は何度もその紙を見返し、
何度も確認されている姿を見て、、、

(これは使えるかもしれない!)
と思い、
私の勤務していない時間帯の食事のチェックを他のスタッフにもお願いして忘れずチェックをしてもらうことにしました。

上差し2日目
朝から紙を見返している姿を確認音符
安心されたのか、
スタッフに確認に来られる回数は激減しました!
午前中1回くらいでしたね。
その時に対応するスタッフも
『紙は持ってますか?』と聞いてくれており、
活用してくれていました。
もちろん紙は大事に持ってくれていました。

お昼に声をかけると、
またその紙を見せてくれました。
何度も開いていたことがわかる程、
その紙はクシャクシャしていて今にも破れそうになっていました。
『ここに🌕を付けてくれるから、食べたんだな~と…
          忘れてしまっていてもコレでちゃんと分かるキラキラ
と笑顔で教えてくれました。


何よりもその紙を無くさずに持っていてくれたことに
私も嬉しくなりました☆
数日続けていくと、
他の患者さんへの粗暴や暴言もなくなりました照れ爆笑


記憶障害って本当にツラくて、
周りもにどう対応することが最善策なのか、
とても迷います。

今回の方は、、、
スタッフに何度も聞きに行っている事を本人も何となく覚えていて、
紙を貰ったことを覚えていることが出来たことと、
紙を食べたりする異食行為が無かったこと、
書いてあることで安心できたから、こそ、
この対策が成り立ちました。

この方は誰に書いてもらったのかは数時間で忘れてしまいました。
でも毎食後スタッフから声をかけてもらうことで、
『食べた』
という安心感を持つことができたのだと…
私は勝手に解釈しました(笑)




次回は見当識障害について☆