ラケット話の後日談。
うちのクラスにいる男子テニス部N君。
顔は知っているが、喋ったことはなかった。
ラケット事故瞬間時、
すべり続ける私に後方からの視線。
勿論その中に彼もいた。
あの例の事件の次の日。
週2で行われる階段掃除に
私たちは取り掛かった。
はっ !!
そ、そこにはN君の姿が・・・!!
そそそそうか気付かなかった掃除同じ班だったんだね・・・!!
しかし階段掃除、男女が
どちらからともなく2つに別れるのは当たり前。
そして昨日。
GW明けの昨日。今週2日しかないから
掃除場所は変わらず階段のまま。
もうラケットを担ぐN君の姿にも慣れ、
クラス内で何回かぶつかりそうになったりして
喋ってはいる間柄。
しかし彼は無口なため(女子には)
あまり話しかけるのも億劫だ。
女子がほうきでゴミを集めていると
N君はちりとりを持ってきて、集め出す。
「もうこんな感じでいいよねー」
下校の為ごった返す廊下階段に
ゴミなんか上手く集めれるわけがないとこぼすと
そうだねと苦笑が返ってくる。
「はい、終わり」
ほうきを持っている女子や上にいた男子に声をかけて、
私は戻って良いよとロッカー方向を向く。
私より2段したにいたN君。
相変わらずその場所は人だらけで
とあるクラスがさようならをしたのか
人だらけで私は思わず足を停める。
昇ってきていたN君と
そのとき、
肩が 触れた。
いいいい今だっ・・・・!!!!!! ←
「そ、そういえばさー」
「?」
「N君ってテニス部だよねー」
「うん」
「まえ私、ラケット轢いたじゃん」
「うん(苦笑)」
「あれ、大丈夫だったかな?」
ガットとか。
喋りながら何時の間にかロッカー前で。
尋ねる私に彼は苦笑する。
「ああ、うん。ガットも大丈夫で、
なんか縁が少し平らになっただけみたいだよ。」
有難うN君。
これで私の心は救われた。
いつも何故かちりとりをやっているN君。
そういえば君は階段掃除初回も、
ゴミ箱が階段廊下に無くて困っていた時
すばやくちりとりを取って俺捨てとくからと
教室に急いで行ってくれたね。
有難うN君。あれは決して掃除を早く終わらせて
早く部活に行きたいから起こした行動じゃないことは判っているよ。
少し走ったから、風でゴミが落ちたりしてたけど
そのなことは気にしないぜ。
そんなわけで。
どうやらラケットさんは無事だったようです。
ふぃ~・・・
いやあホントこの歳で殺ラケット者にならなくてよかったよマジで。
私の罪は、若干軽くなりました。
以後も気をつけます。
実はN君が気を遣ってくれただけで、
本当はラケットばっきばきだったらどうしようね。
おしまい
renn
