相続の相談に来られる方で、
自分で何とかしようと試みたあとに、
結局、相談に来ました というケースがよくあります。
先日こられたある男性。
相続が発生してから2年ほど経過していて、
自分でいろいろやってみようと、
戸籍を集めに回ったりしたけど、複雑すぎて
結局、収集しきれず、相談に来られました。
この方の話によると、
知り合いに聞いたところ、
「専門家に頼んだら、すごくとられるよ(お金かかる)、
私は自分でやったよ」
と、言われたそうです。
そんな金かかるなら、自分でやってみようと思い
自分でやり始めたけど、
平日は仕事もあり、
専門的なことなど調べたりすることに疲れたとのことです。
亡くなられた方には 妻、子 がなく、
おそらく兄弟姉妹も死亡しているため、甥姪が相続人。
相談者の方も甥の一人。
ただ、その人たちとは疎遠で所在はおろか生死も不明。
この場合、必要となる戸籍は、
①亡くなった方の 出生~死亡までの戸籍
(子がいないことが確認できる)
②亡くなった方の 父 と 母 の出生~死亡までの戸籍
(兄弟が何人いるか確認できる)
②-(1) 父、母、あるいは祖父、祖母が生存してるならその人が相続人で、
その相続人の戸籍、住民票(または戸籍の附票)
③ ②がすべて死亡していて、兄弟が相続人になる場合、
その兄弟が生きていれば、戸籍謄本
(生きていれば相続人なので、相続人である証明)
④ ③の住民票(または戸籍の附票)
(住所がわかれば、遺産分割の話し合いに行ける)
⑤その兄弟が死亡していれば、出生~死亡までの戸籍
(その兄弟に子が何人いるか確認)
⑥ ⑤の時、子がいれば、その子の戸籍、住民票(または戸籍の附票)
これでようやく相続人が確定します。
この方は、まだ半分くらいまでしか 戸籍がそろっていませんでしたが、
兄弟も少なく、すぐに確定しそうでした。
遺産も、預貯金だけで、解約手続きは相談者がされるということでしたので、
私がお手伝いする部分は、
この戸籍収集からの相続人の確定業務のみ。
そこで、心配されていた費用について、
実費は別で、2~3万もあれば十分ですよ。
と伝えると、
え?まじですか?
私は、「ん?ひょっとして高いって言うのか?」と 表情を伺っていると、
そんなんでやってもらえるんですか? と。
何十万もかかると思っていたらしく、
そんなんだったら、最初からお願いすればよかったわ~
2年間も、あっち行ったり、こっち行ったり。
何してたんだろ オレは・・・・・・・・・・。
こんなケースは実は、たくさんありまして、
相続の案件、はその方その方によって全く違ってきます。
知り合いに聞いても、そのケースとは違う訳ですから、
まわりの意見に流されずに、
まずは、相談におこしくださいね。
ちなみに、相談は無料です。
相続書士® 青木克博