地方集落に新たな国道建設計画があります。
これまで、信頼関係で成り立ってきたご近所同士。
足りないモノは補い合って、
楽しいときはともに歓喜し、
苦しいときは助け合って過ごしてきました。
そこに所有権の概念が持ち込まれました。
所有している土地が道路になる。
「金」が絡みます。 「境界」がカラム。
これまで1坪なんてどうでも良かった土地が、
1坪違いで多額の金額になる。
いわば、とっくみ合いのケンカの始まりです。
今では、誰も朝の挨拶すらしなくなりました。
なるべく顔を合わせなくしています。
ある地方集落の現在です。