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家の売却が決まるまで、住む家はある。
結婚退職するまでに積み立てていた年金と貯金が、200万円くらいあった。
このまま家でどうしようか悩んでいても、何も思いつかない。
人生最大の危機に直面して
とんでもなく特別な
今までやったことのないようなことをしないと
前に進めないと思った。
1番したいことは何か?
今しかできない大胆な行動は何だろう?
世界のあちこちにいるペンパルたちに会いに行ってみたいな。
まだ2~3カ月メールのやりとりしただけだけど・・・。
彼らはどんな所に住んでいて、何を考えながら生活をしているのだろう?
異国の風景や、彼方まで広がる大自然を見てみたい。
そんな中に身をおいて、人生についてじっくり考えてみたい。
新しい発想や勇気が湧いてくるかもしれない。
幻想がむくむくと膨らんできた。
行ったことのない国に飛んで、ほとんど知らない人たちを訪ねるなんて危険がいっぱいだ。
英語もろくに話せないのに、たどり着けるだろうか? あまりに無謀だ。
怖がりの私は、国内のひとり旅さえしたことがなかった。
でも、アドレナリンが止まらない。
今しかできないし、今だからやりたい。
まず始めに、子供たち(中学生と高校生)に聞いてみた。
長女が
”弟の面倒は私が見るから、ママは行ってきていいよ”と言ってくれた。
何日くらい大丈夫かなと聞いたら、ん~、1か月くらいと言ってくれた。
本当に嬉しい、ありがたい言葉だった![]()
長女の頼もしい返事を聞いて、外国ひとり旅の決心が固まった![]()
2009年の日記を読むと、その当時の臨場感が蘇って息苦しくなる。
次々と新しい海外の人たちが声をかけてくる、刺激的な世界にワクワクする一方で、
現実を振り返ると、結婚生活は悩ましかった。
精神的に混乱し、落ち着かない毎日だった。
私の頭の中は、
真面目に働いて家族を養ってくれる夫は悪くない。間違えているのは、たぶん私のほうだ。
可愛い子供に恵まれて何不自由ない生活のどこが不満なのか? 足るを知れ!
離婚は罪だ。全てを壊す気か?
何の資格も技術も貯金もない私が、一人でどうやって生きていくのか?
今ある生活を継続する方が、幸せなのかもしれない。
そんな言葉がぐるぐると渦巻いて、19年が過ぎてしまった。
アルの一件から、マイクとの話題は私の結婚生活になった。
どうしたの?と聞かれても、もう疲れてわけがわからないとしか答えられない。
脳が痺れて、考えようとすると拒絶反応でぼーっとした。
すると、マイクは10個の質問を箇条書きにしてくれた。
質問に答えようとすると、問題の焦点が合ってくる。
一つ一つに答えを探し求めていくうちに、こんがらがった糸が少しずつ解けてきた。
そして、私の答えを読んだマイクの返事は明快だった。
”そんな自分勝手な夫は、さっさと追い出そう。
離婚は幸せへのステップだよ”
それは想像もつかない衝撃的な言葉だった!
新鮮な風が心に吹き込んできて、長年の迷いが断ち切れた。
気持ちがすーっと軽くなった。
前方に光が見えて、一人で生きる勇気が湧いてくるような気がした。
マイクと出会わなかったら、きっと希望のない疲れた日々が続いていたことでしょう。
49歳ーからのやり直しー とても怖かった。
それでも踏み出せた。
人生を変えるチャンスをくれた彼は、私の恩人です。
