主人が帰って来なくなって1番困った、子供達からの質問が、
パパは、どうして帰ってこないの?
でした。1週間なら出張と誤魔化せます。しかし、何ヵ月も続いた時、さすがにその対応も苦しくなってくるのです。
さすがに、真実も伝えられず…。
どう答えたら良いのか、本当に悩みました。
娘達と私と、最高に幸せな日々を送ると決めていましたので、主人を悪く言う事は、その状態に反します。
ある時、私がしている事を娘達と共有すると良いのではないかと思い付きました。
それは、祈る事です。
相手と自分の間に、境界線を引いた時、自分の事は、コントロール出来ても、相手の事は、コントロール出来ないし、しては関係が拗れる事がよくわかります。
そうした時、唯一出来る事は、神様にコントロール不能な全てを預けることなのです。
どんな神様でも、良いと思うのです。キリスト教でも仏教でも、はたまた亡くなった愛すべき祖母でも。
人間の力を超えた、宇宙の法則のような何か。
英語では、サムシンググレートと訳される事が多いかと思うのですが、それがぴったりと来るかたは、その呼び方で。心理学では、それを潜在意識と呼ぶのかもしれません。
人が苦しむ原因の1つに、相手の行動や感情を、自分の都合が良いようにコントロールしたいのに出来ない。という部分があるように思います。
恋人や主人の不倫を終わらせ、自分だけを愛させたい。というのも、その1つです。
それが出来なくて、その事ばかり考えてしまうから苦しむ。
境界線を引いた時、相手の行動や思いは、自然現象のように、どんなに願おうとも思い通りにはならない事が分かります。
では、どうすれば良いか。
問題が起こった時、これは私がコントロール出来る事か、もしくわ相手の問題でコントロール不能な事かに、客観的に分けて考えると良いのだと思います。
そして、コントロール不能な事は、サムシンググレートにお任せする。
お任せして、余ったエネルギーで、私は、どうありたいのか。その為には、今、何をすべきなのかをイメージし、行動に落とし込んでいく。
今まで、いろんな方法を試してみましたが、サムシンググレートに委ねるには、祈りが1番簡単で、すんなりといくように思います。
話が、長くなってしまいましたので、戻します。
子供達に、パパはどうして帰ってこないの?
と言われるたびに、
パパの事は、パパにしか分からないの。
私達には、どうする事も出来ないのだけれど、パパの事を祈る事は、出来るわ。
そう、答えています。
一通り、子供達と、気持ちを祈りに変えて流したあと、じゃあ、私達はどうしようか。と話します。
泣いて暮らすのか、楽しく日々に感謝しながら暮らすのか。
幼い娘達にとっては、全能だった世界に、思い通りにならない事がある事を知るのは、大変な事だとは思いますが、不幸な事だとは思いません。
彼女達のこれからの人生の中で、いろんな事が起こるでしょう。
何も無い、平坦な人生など無いと思うのです。
どんな問題が降りかかってきても、コントロール不能な所は、天に任せて、自分が出来る事を、いじける事なく、被害者になる事なく、力強く淡々と行動に繋げていける女性。
そして、その問題すら彼女達をより高いレベルの幸せに導く布石にしていける。
そんな女性になってくれればなぁと思います。
