土曜日は学校は休日だが、
『生涯学習概論』という授業の講師が実際に学芸員として務める
川崎市市民ミュージアムの見学会があった。
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武蔵小杉駅から更にバスで20分、
なかなか立派な建物だ。
ここで星野富弘という作家の展覧会を観た。
元々教員だったが、
指導中の事故によって手足がマヒしてしまい、
口を使って描いた水彩画に詩を付けた作品を
三十余年にも渡って製作し続けているという。

美術学校の一年生が手で描いても
こんな風に人の心を掴むことはできないというのに、
星野富弘という人は柔らかいタッチで繊細に描き、
さらに素晴らしい詩人でもある。



富弘作品をいくつか紹介したい。



この道は  茨の道
しかし茨にも  
ほのかに香る花が咲く
あの花が好きだから  この道をゆこう
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いのちが一番大切だと
思っていたころ
生きるのが苦しかった

いのちより大切なものが
あると知った日
生きているのが
嬉しかった
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そして私は下記の詩に一番感動した。



木にあるときは  枝にゆだね
枝を離れれば  風にまかせ
地に落ちれば  土と眠る

神様にゆだねた人生なら
木の葉のように
一番美しくなって
散れるだろう
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彼の生まれた群馬県には
富弘美術館というのがある。


是非行ってみたいと思う。



終わり。


(修正 14th Sep 2020)