夢酔庵風流記七年の病無ければ三年の蓬(もぐさ)を用いぬ雲無心にして岫を出もまたをかし。詩歌に心無ければ月花も苦に成らず。寝たき時は昼も寝、起きたき時は夜も起きる。九品蓮台に至らんと思う欲心無ければ八万地獄に落つべき罪も無し。生きるまで生きたらば、死ぬるでもあらうかと思う。by真田典厩彰信