ダンスレッスンも一週間目くらいにさしかかった頃・・・
私は、まだグラビアの仕事も何本か残っている状態だった・・・
その頃の雑誌には、どこもかしこも
『仁◯ ひ◯み 引退!!!』
の文字が踊っていた・・・
たいがい、グラビアと一緒にインタビューの仕事も入る。
インタビューの時に必ず聞かれることが
『デビューして、たった一年で、人気絶頂で引退ってどうしてですか?』
と、、、、いうことだった。
本当は、これで借金も全部返し終わるからですよ♪
そして、借金を作った張本人の男ともバイバイです♪
なんて、明るくいい飛ばしてやりたかったが・・・当然それはできず(^^;;;
『絶頂期でやめるって、かっこいいかな?って思って(^-^)ニコ』
みたいな、返答をインタビュアーにしていた・・・
そして、インタビュアーが必ず聞き返してくることは
『引退しても、けっこうみんな戻ってくる人多いけど、仁◯さんは???』
アホかいな・・・引退する前から、いついつ戻ります♪なんて
どんなバカでも言う訳ないだろう・・・・・・
それじゃ、引退にならないでしょう・・・・・・・ と、思った。
『引退したら、何をするんですか?』
と、インタビュアーに聞かれたとき・・・・思わず私は固まってしまった
何も、、、、、考えてなかった・・・・・
とにかく、一日も早く、この業界から抜け出せるように
さっさと稼いで、借金を返すことしか考えてなかった・・・・
自分でも、自分に問いかけたかった・・・
引退したら、何をするの?????
『少し・・・・・・・のんびりします・・・』
そぉ、答えるしかなかった・・・・
それまで、まともな仕事すらしたことなかった。
水商売にどっぷり浸かっていた。
だから、いざ、何をしよう?って考えても何も出てこなかった・・・・
でも、、、せっかく、この世界から抜け出せるんだ・・・
水商売や脱ぎ商売に、身を置くのは、、、、なんとなくイヤだった・・・
そんな時、仲の良かった、AV嬢の一人が
ヘアメイクの仕事がしたい!といって、業界を辞め
ヘアメイクの学校へ行くことを決意した。
仁◯♪私のこと、応援してね♪絶対ヘアメイクになってみせるから♪
そう言い残して、業界を去っていった・・・・
わたし・・・・・・・・・・・・・この先、何をしていけばいいんだろう・・・・・・・
お姉MAN先生に、相談をしてみた。
引退するのはいいが、、、、忙しい毎日が、急に何もない毎日になる不安・・・
すると、お姉MAN先生が、一筋の明るい道を提案してくれた。
『仁◯ちゃん、あなた、高校は?ちゃんと出てる???』
私は、遊び呆けたあげく、高校は中退していた・・・・
『だったら、もう一度高校へ行きなさい!そして、高卒の資格をとりなさいよ!』
『今はね、通信制の高校っていうのがあってね!』
『働きながらでも高校へ行けるように、日曜日だけ学校に行くの。あとは通信』
通信制の高校かぁ~~~・・・・
それなら、私にも出来るかもしれないなぁ・・・
『そうだね~、そういう手もあるよね^^ ちょっと考えてみる♪』
なんか、やっと自分の将来が明るく見えた・・・
そうだね、、、とりあえず、高卒の資格がないと
社会人として、何をやりたいかも見つからないよね・・・・そぉ思った。
なんだか、その日から、自分の近い将来を考えながら寝るのが
ワクワクして楽しくなった♪
私だって、玉の輿乗っちゃうかもしれな~い(^-^)
そんな馬鹿なことも考えちゃったりしながら
ホントにワクワクして、ベットに入る日が多くなった。
そぉ、あと少し、、、あと少しで私の人生は変わる!
その頃の歌舞伎町は
今ではホストのどでかい看板が張り巡らされているが
当時は、私の引退公演の超~特大パネルが張り巡らされていた・・・
続く・・・・