~恋愛小説~

~恋愛小説~

マンガをもとにして小説風に書きます。
コメント,ぺタ夜露死苦!!

恋愛もののマンガ小説など書きます。

読みきりも書く予定ですビックリマーク

アメーバピグ=男

ブログ=女   です。

Amebaでブログを始めよう!

[ガラッ] 「あ」 「桃花!今迎えに行こうと思ってたんだ!」

桃花がドアから教室に入ってきた。

「心配かけてごめんね」 鳴海の席のほうに目をやった。

鳴海くん・・・いない。桃花と鳴海の席はポツーンとしていた。

お礼・・・言いたかったのにな・・・。「ねえねえ!!桃花」快里が桃花に話しかけた。

「マラソンさ、天野くんが一位だったんだよ!!」 「え」 「やっぱ、天野くん かっこいいよねぇ!!期待を裏切らない!!」

「でもさ。さらに期待を裏切らないのが・・・」他の女の子が口を出してきた。「鳴海くんのビリ!!!」

え? ビリ? もしかして 鳴海くん、あの後マラソンに戻ったの?

「さっすが地味男!!」 みんなが鳴海のことをひやかし始めた。

「鳴海くん 一人で補習だって、走りに行ってるらしいよ。 どんくさいよねぇ」

ちがうよ 「なんで あんな人と天野くん仲いいんだろー」  鳴海くんは、あたしを助けてくれたから・・・

桃花はそのことを言い出せないでいた。 「宇佐見さん。鳴海くんのとなり、ほんとかわいそうだよね」

一人の女子が言った。  「えっ」 「鳴海のとなり嫌だって、桃花、泣いてたもんね・・・」 快里も言った。

「それは・・・」  あの時は   「そうだけど・・・」

[ガタ・・・・]ドアのほうには鳴海がいた。 鳴海はすごく冷たい目をしていた。

ドクンッ 大きく胸の奥で音がなった。  シ・・・・・ン・・・・鳴海が自分の席に行くと周りは一気に静かになった。

「あっ・・・あの・・・鳴海くん・・・っ」教室から出て行こうとした鳴海に桃花は話かけた。

すると・・・鳴海が、「嫌なら席替えてもらいなよ。」すごく冷たい声でそう言った・・・。

「鳴・・・・・っ」  [ガラ・・・ ] [ピシャンッ] 鳴海が勢いよくドアを閉めて教室から出て行った。 


桃花の家にて・・・

・・・あたし・・・最低だ・・・

『大丈夫?』 鳴海くんはあたしを助けてくれたのに、それを鳴海くんがだまっていたのは・・・

きっと あたしのためなのに・・・

『嫌なら席替えてもらいなよ』   鳴海くん・・・・!!


次の日・・・朝早く登校した桃花は、鳴海を探していた。

たしか・・・昨日はこの辺にいたよね [ザッ]  [ザッ] [ザッ]  !!この音 いたーーーーっ

桃花は鳴海を見つけた。  な なんでこんなこと事してるんだろう・・・

「な・・・鳴海く・・・」  [パシャ] (シャッター音)

桃花の目に映ったのは子犬をカメラで撮っている鳴海の姿だった。

その時の鳴海はすごく真剣な顔をしていた。  カメラを撮り終えると子犬が鳴海のところに来た。

・・・あたしは 知ってしまった 誰も知らないキミのこと

[ガラ…] 「おはよーっ快里ちゃん」  「あっ 桃花、おはよー」

「先生に頼んでおいたよ!!」  「え?」 「黒板が見えないからって言ったら席替わっていいって!!」

「これで変な奴のとなりから解放されるね。」  「机、移動するの手伝ってあげる。」

快里が桃花の机を移動しようと持ち上げると、桃花が、

快里の持ってる机を床に[ドン]と押し付けた。

[ガコン]  「桃花?」快里が不思議そうにそう言うと・・・

「鳴海くんは、変な人じゃないよ!」 「あたし、鳴海くんのとなりがいいの!!」桃花が大きな声で言った。

[ガラ] ドアの前には鳴海がいた。  「鳴海くん・・・」

「おはようっ!!」


あたしね・・・気づいちゃったの。

キミは全然ハズレなんかじゃないって。


☆登場人物☆


宇佐見 桃花 (うさみ ももか)

中学3年の席替えで隣になった少年・鳴海空大が好きで、初恋の人。
名前の通り、ウサギ が大好き。

鳴海 空大 (なるみ たかひろ)

カメラ が好きで、よく写真を撮っているが人を撮るのは苦手。
萌愛とは幼なじみで中学3年生のとき、偶然席替えで隣になった桃花と親しくなるが…?

二宮 快里  (にのみや かいり)

       桃花の親友。萌愛の大ファンでモデル志望。

野田 皐月 (のだ さつき) 

     桃花の親友。冷静な性格で漫画が大好き。

天野 涼太 (あまの りょうた)

鳴海とは小さい頃からの幼なじみで親友。
優しい性格のイケメン。運動神経も良い。 少し桃花に思いをよせている。
鳴海夕凪(なるみ ゆうなぎ)
空大の妹で、祖母にもらったうさぎのぬいぐるみ を大切にしている。
桃花のことは「うさぎちゃん」と呼んでいる。

長谷川萌愛(はせがわ もあ)

ティーン世代の大人気モデル 。小さい頃に事故で両親を亡くしている。
鳴海と天野とは小さい頃からの幼なじみ。
なみだうさぎとゎ桃花がやっているブログの名前である。





となりの席はハズレでした。

席替え。それは、遠足や運動会なんかよりも一大イベント。

わくわく、ハラハラ、誰のとなりになるのかドキドキです。

「クジ引いた人は黒板の数字の下に名前書けよー」

先生が言った。ワイワイ、がやがや、周りは騒がしい。

[カサ]・・・席の場所の数字が書いてある紙を広げた。

「36番だ」  30 鳴海  36 宇佐見

ワイワイ ガヤガヤ、周りは楽しそうだ。

・・・・・シーーーン  隣になったのは・・・鳴海 空大 くん

(話したことないや・・・) (窓側の後ろの席はラッキーだったんだけどな・・・。)

[コン] (あ 消しゴム!) ![コロン] (鳴海くんの下に落ちちゃった!!)

あれ、お気に入りなのに・・・

「あ、あの・・・」桃花は鳴海に話しかけた。「鳴海くんの下に消しゴムが・・・」

「・・・・・・・・・」鳴海は桃花のいうことを無視した。(無視・・・・)

中3、二学期最初の席替え。隣の席は、ハズレでした。

キーンコーン カーンコーン  ランチタイム。

「あっはっはっは」快里が大声で笑う 「快里、そんなに笑ってやるなよ」皐月が言った。

「だって 皐月、桃花ってば鳴海空大のとなりなんだよー!!」

「快里 声でかいぞ」  「鳴海空大がいないから平気よー」

「まぁ、確かに、鳴海は変わり者だって噂もあるし、不安になるのもわかるが・・・。」

皐月が言う。桃花は、「うわさ??」  「えっ、桃花、知らないの?!!」快里が大きな声で言った。

「隣のクラスの女子が見たんだって、早朝の校庭で・・・鳴海空大が校庭をはっているのを・・・っ」「

(ざっざっざっ 「きゃーーー」女子の叫び声。) 

「えぇっ」  桃花が不安になる。「は・・はうってなんで??」

「それがわかんないからこわいんじゃない。  それと、鳴海空大というとあれよ」

「あれ???」桃花が不思議そうに快里にたずねる。

快里がいった、「呪い・・・・。」  ポカーン・・・ 桃花はびっくりした。

「の・・・呪い・・・?」桃花が言うと、快里が、「隣の席になった女子は、一生彼氏ができないんだって。」と言った。

ガーーーン  桃花は大ショックをうけ、泣いてしまった。

「泣くことないって!!うわさよ、うわさ!」快里が言った。

「桃花は信じやすいんだから言うなよな」皐月は桃花をなぐさめた。

そりゃ、今ハ好きな人いないし、こんな自分に彼氏ができるなんて夢みたいだけど…でも

いつか、素敵な彼氏ができたらいいなって思ってたんだよ。  なのに

[しゃらん]快里が桃花にうさぎのストラップを見せた。

桃花は立ち上がって、「かわいい❤うさぎさん!!」と、ときめいた顔で言った。

「昨日渋谷でみつけたんだ。桃花にあげる うさぎ、好きだもんね」  快里は笑顔で桃花にストラップを渡した。

「ありがとう 快里ちゃん!!」桃花の頭の中はうれしさでいっぱいになった。

「クス」  「さっきまで泣いてたのに、桃花の百面相」  「特技だな」  快里と皐月が笑いながら言った。

「写真撮る!」  桃花が言うと、「桃花、ケータイ買ってもらってからすっかり撮るのハマってるね」

「うん!!」   [パシャ]シャッター音がなった。

「ブログ、やれば??」快里が言った。 「ブログ?」  「ブログは・・・」

「どいて」桃花の後ろには鳴海が立っていた。「荷物、取りたいんだ」

快里と皐月は窓側によけた。「ご・・・ごめんね 鳴海くん」桃花が言うと鳴海はにらんだような目つきで桃花を見た。  ビクッ   桃花はびっくりした。 「ごめんね俺ら次、移動教室で早く行かなきゃなんだ」鳴海と一緒にいた男子が言った。「天野くん!!」快里が言った。「ううん あたしたちこそごめんね」

「天野くん、かっこいいなぁ」  「どうしてクラス一のモテ男がクラス一の地味男の親友なんだろうな」皐月が言った。  ~妄想~  「俺の友ダチにならないと呪うぞっ」 「えぇーー分かったよ鳴海くん」~妄想終了~

「とか?」    「とかとか??」   『どいて』 鳴海の言葉が頭に浮かぶ。

じわ・・・・  やっぱりあんなこわい人の隣なんていやだよーーっ

ブログ書き中・・・。『今日は席替えでした』『隣の席はハズレでした。』「送信。」[カチ]

「あ、更新できた!ちょっとはなれてきたかも♪」 「まだ、始めたばかりだし、もう少しなれたら言おうかな」

「ん」  桃花はふと気づく。 [コメント(1)]  「昨日の日記にコメント付いてる!うゎぁー初めてだ!!」

ドキドキ・・・ [カチ]  コメント と書いたところを押した。

『席替えが一大イベントっていう気持ち分かります。なみだうさぎさんの写真きれいです。』

『写真きれいです』 桃花はその言葉が頭に浮かんではなれない。

桃花はすごくうれしくなった。  次の日・・・・[パシャ]ケータイで写真を撮った。

「きれいな空とれた♪」  「なんか、昨日のコメント意識しちゃうな」 「せっかく朝早く登校したし、学校の中撮ってまわろ♪」桃花は動き出した。[ガサ]  桃花はその物音に反応して後ろを振り返った。

[ザッ]すると鳴海が地面にはりついていた。 桃花は昨日の言葉が頭をよぎる。

『となりのクラスの女子が見たんだって。鳴海大空が校庭をはっているのを』 [ザッ] [ザッ]

!!!!あの噂はホントだったんだ!!!!!  桃花は思わずその場から逃げた。

その日の授業中・・・・・鳴海くんってやっぱり変な人なんだ・・・[ガタッ]  ビクッ。

鳴海が桃花のほうをみた。   どうしよ・・・なんかお腹まで痛くなってきたよ・・・ [ズキン]

「桃花。大丈夫?」快里が言った。よりによって今日。校外マラソンがあるのだ。

「男女ともに校外マラソンなんて、休んだらどうだ??」  「大丈夫。今日はこれで授業終わりだし・・・ゆっくり走る」

[ピーーーーー]笛の音が大きく響いた。「集まれー女子スタートするぞー」先生の号令でみんなが集まっていく。

「女子、スタート!!!!」[ピーーーーーー]笛の音とともに女子がスタートした。

「ハァ ハァ ハァ ハァ」 どうしよう、すごくお腹痛くなってきちゃったよ・・・「ハァ ハァ」もうみんな行っちゃった・・・・少しずつでも歩かなくちゃ・・・桃花はふらふらとした足取りで立ち上がって動き出した。

ドクッ  血!?石段のところに血がついているのを桃花は発見した。  うそっ 私。生理になってる!?

バッ桃花はしゃがみこんだ。 ドクン どうしよう・・・どうしよう・・・!! 「宇佐見さん」 「大丈夫?」

声をかけたのは鳴海だった。 な、鳴海くん?!「立てない?」 「えっ、あの・・・」桃花はとまどった。

男子に生理なんか見られたくないからだ。 はっ  やだ、生理だってばれちゃう!! 「だっ、大丈夫・・・っ」

やだやだ!!こないで!!  桃花は泣きながら思った。 早く行ってよー!! 鳴海は石段のところに血が付いているのが分かった。 「ケガしてる?!」  え・・・・ 「先生を呼んでくるっ」 鳴海は桃花がケガをしているのかと勘違いしたようだ。 えっ ちょっと  ちょっと待って・・・っ  「鳴海くんっ」桃花は大きな声でそう叫んだ。

「ち・・・違うの・・・・・・・」   「け・・・ケガじゃなくて・・・」  もうやだ 「生理だから・・・」 

「え・・・」鳴海は顔が真っ赤になった。   はずかしくて消えちゃいたい  桃花はうずくまって泣いた。

ふわ-・・桃花の体に鳴海が上着をかけてくれたのだ。 

え   「ごめん 少し我慢して」   え・・・ グィッ  鳴海は桃花をお姫様だっこした。ええーーーー

桃花がそう思っていると・・・ 「保健室でいいんだよね!?」  鳴海は 真剣な顔をしてそう言った。

真剣な顔・・・  ドキ・・・  「うん・・・・」  鳴海くん。 

保健室にて・・・・

「だいじょーぶ。 生理ってこれくらい普通だから。」保健の先生が言った。

「そうなんですか・・・」   クスクス 「男の子には分からないものね・・・でも。彼女。腹痛がひどい子みたいだったから運んでくれてよかったわ。」  すると鳴海は鳴海は「宇佐見さん。朝から顔色良くなかったから、気になってたんです。 となりの席だから。」となりの席だから気づいてくれたんだ・・・ トクン・・・

「ヒーローは大変ねぇ せっかくマラソン一位だったのに」  えっ そうだったの!?桃花は少しガッカリした。

せっかく一位だったのに・・・・。 「いえ・・・」 「もともと彼女が心配で走っていただけですから」

「それじゃ、よろしくお願いします。」 そう言って鳴海は保健室から出て行った。 [ガラ] 

[ピシャン]  ・・・・ハズレなんかじゃないじゃん。  ドキン ドキン  さっきからドキドキが止まらない。

鳴海くんは あたしのとなりは  すっごく素敵な男の子じゃんか




                         続く・・・