ユンカースのブログ。たまに小説(主に乃木坂46)

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ハサミ少女との戦いから二日。
小百合の傷も完治し、いつものようにメンバーは集まっていた。


「…という事が昨日あったんだわ。」

「あったんだわ…じゃない!!」


ダンッ!とカウンターを叩き、勢いと共に立ち上がる。


「そんな恐ろしい奴に一人で遭遇するなんて、もしやられでもしたらどうするの!」

「いや、でも情報は早めに集めた方が良いかな~…なんて…」

「だからって私達に何も言わずに行くのはおかしいよね?毎回言ってるのに!」

「ただでさえ危ないのに心配かけさせないで!」

「はい……すいません…」

「だいたいいつも……」



「こりゃしばらく終わりそうもないな…」

「ああなると止まりませんからね…」

「まさに鬼の形相……あれってよくある事なの?」


テーブル席へとそそくさ避難した三人は、遠くからその状況を見ていた。


「たまに…不安なんだろうな。ゆみ姉何も言わずに行っちゃうから。」

「最近の事もありますし…あまり油断はできないですからね。」

「唯一の家族だしね…」


家族を失う気持ちは分からない。でもきっと、二度と味わいたくないものには違いない。


「明日生きている保証なんてどこにもないし、存在しない。裏にいる私達なら特に、ね…」


騒がしい二人を見る聖羅は、憂いを帯びた目をしていた。


「それでも私達は裏から離れられない。だったら必死にもがいて、守るだけよね。」


聞いていた二人が、力強く頷いた。



「コホン…昨日見た奴からして、桜井は恐らく白石・齋藤の二人より格上…あいつが実質的なリーダーだろう。」

「そして残留思念からの情報から、陰憑きは四人プラス一人で五人。」

「私達の前に姿を見せたのは四人…あと一人は未だ不明…」

「能力もまだよく分かっていませんね…」

「生駒もあれ以来見てないし…」

「でも分かったこともある。」

「何?」

一同の視線が集まる。


「あいつらは…この町にいる…!」

「⁉️」

それは驚愕する事実だった。