おはようございますニコニコ
心理カウンセラーせいちゃんです。




免許をとって車に乗り始めた頃

20代後半かなぁ。

免許持ってたけど乗るのが遅かった。

中古の軽自動車。

カーナビはついてない。

後付けできるんだけど、、、、、

あえて、つけなかった。




なぜなら彼女を乗せてるとき

僕がカーナビチラチラ見て

『えっ!どこ?だろ』とか
『目的地周辺が畑な訳ないだろ』とか

迷ってる姿を見られるのがダサい。

恥ずかしい。

って思ってた。






理想は

カーナビなしで

彼女の話に、そうだね~って優しい相づちうちながら

何気なくスイスイ走って

あっという間に目的地につく。


彼女
『えっ!もう着いたの!?
 せいちゃんすごい!
 さっすがー!迷ったりしないんだぁー』

せいちゃん
『全然全然、結構、俺、道知ってるしね。』



ってかっこつけたかった。







だから

デートの前は

こっそり

ネットで地図を見て、印刷して

事前に何度も道を確認して

デートしてた。

印刷した地図を隠し持ちながら。







けど

車乗り出して、間もないし

当然、道に迷う。

焦る。

その焦りを隠す。(バレバレだけど)

だんだん

カッコ悪い自分

情けない自分

できない自分に

腹が立ってきて

不機嫌になる。

その不機嫌に彼女は困惑する。


(クソめんどくせぇー彼氏だなぁ。ほんと。)


彼女
『ねぇ、何で怒ってるの?』

せいちゃん
『怒ってないよ。めちゃめちゃ普通だよ』
どう見ても顔が引きつってる)

彼女
『私、何か嫌なこと言った?』

せいちゃん
『いや、全然普通だって!』

彼女
『せいちゃんが何考えてるのかわからない。
 私、どうしたらいいの。。。』


せいちゃん(心の声)
(そりゃそうだよね。
けど、カーナビに負けたのが悔しくて、かっこわるくて、そんな自分に腹が立ってるんだ!
こんなこと君に言ったらダサくて嫌われる。
だからグッとこらえてるんだぁ~
君には言えないんだよ。
絶対に言えないの!
君は何にも悪くないんだ~)






そして

何回目かの迷走こじらせドライブデートの時

彼女
『せいちゃん、、、、、カーナビ買う?』

せいちゃん
『・・・・・・・・・・うん。』

彼女
『あったほうが絶対いい。私も安心する。』

せいちゃん
『・・・・・・・・・・そうかぁ。うん。』












カーナビに負けた。













負けたくなかった。カーナビに。








違った。








ほんとは父親に負けたくなかった。







父親は

カーナビなしでどこにでも行く。

近道、渋滞ない道よく知ってて。

頭いいし、勘も鋭い。

運転も上手い。





そんな父親は

僕が車を買って乗り始めるときに

『カーナビなんか買わなくても大丈夫だ。
 そんなもん、いけるいける。』って言った。





だから

カーナビ買う=父親に負けた。

カーナビ買う=できない男。



これが完全に俺に刷り込まれていた。

負けたくなかった。

あの偉そうな父親には負けたくなかった。



そんな思いがあったなぁ~ってふと思い出したニコニコ





結局

その後、僕はカーナビと大親友になり

迷走こじらせドライブデートはなくなった。






その数年後

父親もカーナビに負けた。

結局、父親もカーナビと大親友になった。


(何だよそれ。)






ほんとは父親に

言ってほしかったなぁ。

『車乗れるようになったのかぁ~』

『そんな遠くまで行けるようになったのかぁ』

『運転うまくなったなぁ』

『すごいなぁ、せいちゃん』


『心配ない。あそこまで必ず行けるから。
 大丈夫。安心しろ。』



って言ってほしかったー!!








何かかっこわるいけど
車の中で大声で叫んで、あの頃の自分を癒やした。
















誰を生きる?自分を生きる✨
このブログはリブログ・シェアなどリンクフリーです。