<第1話>
【0歳~5歳】
1959年2月16日 高知市で元気な産声をあげる。
出産予定日一週間前、年子の姉のおねだりで
何と母は大きなお腹を抱えた状態で
ジェットコースターに乗ったという。
それが刺激となって私は
予定日よりも早くこの世に誕生!
そのせいで、今でもジェットコースターには
強い恐怖心を抱くことになる。
また、ミルクを嫌い早くから離乳食に
切り替えしたとのことで、骨太のガッチリとした
体型の基盤をつくる。
生まれてすぐ、母が結核になり入院。
私は、高知市から派遣されてきた
血縁関係もない女性に育てられる。
幼い私はその人の名前もわからず、いつも
「ねんねのおばちゃん」 と呼んで慕っていた。
母に会えないさみしさから爪を噛む癖が
ついた幼児期を過ごし、
末っ子特有の甘えっ子になっていった。
両親は公務員で共働きをしており
5歳になって通った「カワイのオルガン教室」には
母の代わりに1歳年上の姉が
付き添ってくれた。
幼い二人の姿を見て周りのお母さん達から
「まあ、真理ちゃんのところはお姉ちゃんが送り迎えしゆぅ~」と
言われたことに惨めさを感じた。
“私にはお姉ちゃんがいるけど、お姉ちゃんには頼れる人がいない”
子ども心に、何だかお姉ちゃんの姿が
ちょっとかわいそうに見えた。
こんなに私のことを親身になってお世話してくれる
お姉ちゃんが大好きになり、この先
悲しませることはしちゃいけないと子ども心に決めた ...
次回は ▼▼