◎「大宴会をしよう その前に 妙見山 登ってきて 私は用事があって 行けない」美香さんから連絡が入った。山の前日の昼頃、ふたつの台風が紀伊半島の先っぽあたりで合流するという予報だった。3日前ぐらいから梅雨前線が活発になり、どしゃ降りの日が続いた。前日は台風一過で晴れるだろうと思ったが、ずっと一日中の雨が続いている。山の日の朝も、5時に起きた時点でじゃじゃ降りだった。「宴会の後は皆さん泊って」ということだったが、「雨の中 車で行って 泊まるのは・・」とためらい、電車を選んだ。
◎6時過ぎに家を出たが、じゃじゃ降りが収まらず登山靴をやめ長靴を履いた。8時頃に妙見口駅に到着時には雨も小雨になり、黒川までの20分は傘を出したりたたんだりだった。ザックにはシュラフ、弁当、水1.5リッター、着替え、などを入れたが、カメラを入れるいつものポシェットは持って行かなかった。
◎妙見山は、妙見口駅から見て、左から5本のルートがある。大堂越え・新滝・上杉尾根・初谷渓谷・天台山光明山の5本だそうだ。黒川カフエでコーヒーとケーキをご馳走になり、一年ぶりに中須、中村両さんと会った。9時に和子さんを含め4人で出発。「今 大堂越えが工事で立ち入り禁止 初谷渓谷を行きましょう」地元民の和子さん案で、また妙見口駅方面に歩き出した。中須、中村両さんは、黒川に1週間ぐらい滞在し、「鹿除け柵など作ったげる」とがんばっておられる。3日ほどあと中村さんは伊丹から羽田、ロスアンジェラスからホンジュラスに帰られる。中須さんも南港からフエリーで宮崎に帰られる。
◎歩いて妙見口駅から山の方に進んだ。和子さんが知り合いのおっさんを見つけ、「○○さん ここから今日は 妙見山へ」「アカン アカン 水嵩がすごい 10回ぐらいの渡渉 やめた方がいいよ」「そう なら 天台山光明山コースに変更」と歩き出した。
◎九州のお二人が和子さんの別宅に泊まっている、「キヌガサダケ 見つけた」「ぜひ 見たい」出発の前に竹が生えているところに行った。「さっき ハクビシン が かかっていた」籠にかかったハクビシンも見たかったが、もう土を掘って埋められていた。「これ これ」「え おお すごい きれいなもんだ」キヌガサダケが4つ5つ傘を広げている。高級中華の材料にもなり、美味しいそうだが成長が早く、数時間でしぼんでしまうそうだ。上の傘のあたりが臭く虫を引き寄せ種やら胞子やらを運んでもらうとか。まるでお伽の世界を、王子が現れ、姫が現れ、馬車が現れ、そんな光景を夢見るようだ。
◎林道が終わり土の山道になった。ここは標高200Mから600Mぐらいの低い山、植林された針葉樹帯の間に広葉樹がまばらにある。手入れされていない針葉樹林帯、枝打ちされ地面が清掃された針葉樹林帯が続くが、山は薄暗い。この数日どっさり雨が降り、地面も太い樹の幹も水をたっぷり含んでいる。土砂崩れのニュースは聞かないがいつどこで起きてもおかしくない雨模様だった。
◎12時近くなってきた、「お 天台山 お昼にしましょうか」木の切り株に雨具を敷き腰かけた。陽が照りだしたが樹々の多い山なので眺望はまったくきかない、景色がまったく楽しめない山だ。「景色がいい 眺望がきく 向こうの山が 海が 雲海が 見たいよね 木の幹と葉っぱ ばっかじゃ やだねえ」「森林の中 光合成のイオンを浴び みどり緑を目に焼き付けるのも素晴らしい けど」ははは、オレは贅沢である 樹々の中もいい、絶景もいい、晴れがいい、暴風雨は嫌だ、きりが無いね。
◎長靴は歩きにくい、去年このコースを歩いた時は、軽い山だと思ったが今日はなかなかハードである。光明山,妙見山に近づくとぽっこち尾根道が続き気持ちがいい。
◎お寺のあるてっぺんのベンチでコーヒーをいただき、「さあ 帰ろう」と歩き出した。大堂越えは通行禁止、絶対に通らないで、非常に危険です。行こうか、いややめよう、なんて話しながらその隣の、新滝道を下ることにした。この道はお寺の参道のひとつで、昔はお茶屋、土産屋が並んでいたそうで道は階段やコンクリートで作られていたが、濡れて滑りそうで歩きにくい。川の流れのそばを1時間ぐらいでケーブル下に出た。
◎シャワーを浴びさせてもらい、「BBQ 用意 手伝って」と黒川カフエの方に行った。ビールを、ワインを、日本酒を順次楽しみたくさん食べさせてもらった。
◎武蔵野美での人がいて、「ワイエスが好き」という。「元 猟犬を飼っている 本噛みする」という。
