ぽんたの作り話(ヘタレな男と二人の女) -2ページ目

ぽんたの作り話(ヘタレな男と二人の女)

気紛れな書き置きです。
一日の終わりに、心に浮かぶ、とりとめ無い想いを文字にすておきます。
たわ言とも、うたかたの記とも、、、、

チエの悩みは、その年齢時に遭遇するもので、少なくない文系進学女子は、そうして大学生になる。

日本文学部に籍を置いたTの周囲の数割の女子大生もそうだった。

 

 

 

Tが書籍に触れ始めたのは5歳のときだった。それまで、弱くして産まれた弟は3歳になり、産後の日達のすぐれない母親の傍で活発に甘える体力を付けた。

それでもTが離れようとすると、弟は声を上げ泣きながら後を追った。

 

それを振り切って同年代の子供と外で遊ぶ決断をTはできなかった。

 

そんな姿を毎日目のあたりにしていた母親は、2冊の少年文庫を取り寄せTに与えた。

 

Tは弟と寝ころび、母親のかたわらで本を読み聞かせた。

何度も繰り返し少年文庫は読まれた。

途中途中で歓声をあげるのは弟だけだった。