++第2話++
「学校楽しみだなぁ♪」
「どんな人がいるんだろう?」
「良い友達できるかなぁ?」
と、1人言を言っている恋。
結構気分も良い状態。
ぽン!
恋の右肩に乗った1つの手…
恐る恐る後ろを振り向くと…
「やっほー♪何気久だね!」
「なんだ春雫かあ。お久しぶりー♪」
「なんだって…おいおい…ってかまじで会いたかったぁ♪」
「恋もだよーん♪」
この子は、佐藤 春雫【さとう はるな】。
中学生の頃からの大親友!
相談とかもちゃんと聞いてくれるし、気が合うし、部活一緒だし…
春雫は、恋にとって親友と呼べる存在だった。
そう。
恋は、春雫が世界一大好きな友達なのだ。
「学校楽しみだよね!」
「うん!もちろん…彼氏はつくろうね?」
「う…うん…そうだね!」
春雫ったら…
春雫は、今までの15年間…
彼氏ができたことがない。
こんなに可愛いのに…
恋は1人だけ…彼氏ができたことあるんだけど…
最低なチャラ男だった…
3股ぐらいかけてて…恋を幸せになんかしてなかった。
だから恋は、簡単に男を信用できなくなっている。
学校に着き、昇降口に入ってまず目にしたもの…
クラス表だ。
じっくり…じっくり…1クラスずつ丁寧に見ていく2人。
そして…3組のクラス表を見た時…ッ
あった…!
「【松田 恋】」という名前が…
「春雫春雫!!恋3組だったよ?!春雫は??」
恋は、期待を胸にわくわくした表情で春雫を見つめている。
「うちのはぁ…あったよ♪」
「え?!本当!!?ってことは、一緒??」
「うん♪そうだよぉ!!」
「やったぁ♪」
手を握り、喜び合う2人。
周りからの目なんか気にしてない。
ただ…喜んで…喜んで…
今の幸せを感じていた。
教室に入ると、見知らぬ人がたくさんいた。
「これ出席番号順?!」
「そうだねぇ…隣がよかったぁ…」
座席表を見て、おとなしく座る恋と春雫。
佐藤と松田だから結構離れている。
最悪だあ…
周り知らない人だらけだよぉ…
さっきまでのテンションがガタ落ち…
気分を悪くした。
「君…どこ中…?」
いきなり耳に響く低い声。
隣の席の男の子だ。
「…え?水原中ですけど…ッ」
誰こいつ…な感じで答える恋。
相当気分を悪くしているようだ…
「そうなんだ!俺旭中。」
歯を見せてニカッと笑う男の子。
「へぇー。」
目を合わせようとしない恋に対し、その男の子は目を見て話そうとする。
「あーごめんごめん!名前言ってなかったね!俺、大関 龍弥【おおせき りゅうや】。よろしく♪」
大関龍弥…
どっかにいそぉ…
恋は、よけいなことばかり考えていた。
ボォーッとしていたら、龍弥がいきなり、
「君の名前は?」
「はい?」
いきなりの問いかけに戸惑いを隠せない恋。
つい声が裏返ってしまった…
「いや…俺紹介したんだから、君も紹介して?」
あーあ…
めんどくさい…
「松田恋。よろしく。」
ちょっとめんどくさそうな感じで紹介する恋。
「恋?めずらしい名前だねぇ♪」
出たよ。
嫌いな言葉が出てきたので、恋の気分は最高にブルー…
「あ…なんか俺…嫌なこと言った…?」
心配そうに言う龍弥の顔は優しくて…
でも…やっぱり言われたことが許せなかった。
「別にぃ…」
本当に恋は最悪な女だ。
龍弥には何にも罪はないのに…
「もし言ってたらごめんな…?」
もう…無理。
「だから違うってぇ…何でもないから気にしないで…?」
我慢できなくなった…
急に龍弥が可愛そうになったのである。
「やっと目を見て話してくれた♪」
「え…?」
もう頭の中がゴチャゴチャ…
何が何だか全然わかんない…
「あ!先生来た!うわっ!先生きもー!!」
今出た龍弥についての一言…
何だこいつ…
