前回から随分時間が経った、原因は完璧主義とめんどくさがりだ。
ちゃんとしたものを書かなければとネタ探しをしていたが、だんだん考えるのが面倒になって不貞寝してしまった、いつもの通りである。
だが今回「あーこんな話書こうかな」という気持ちとネタが降臨してくれて有難い。
有難いが、少し愚痴っぽくなってしまうかもしれない。
私は昔から絵を描くことが好きだった、しかし今はノートの隅っこの落書き程度で、昔のように画材道具を広げて真剣に取り組むことはない。
絵を描きたい気持ちがないわけではないが、絵を描こうと思うと嫌な気持ちが胸にもやもやもや~と広がって、やっぱやめたとなる。
確証はないが、原因は強すぎる承認欲求だと私は考える。
私にとって「絵」とは唯一の得意事だった。
それ以外は目立ったところもなく、勉強や運動に優れた姉といつも比較されていた。
露骨に比較されていたわけではないが、家族はいつも姉を褒めていた。
そんないつも褒められる姉に唯一対抗できたのが「絵を描くこと」だった。
これだけは家族も私を褒めた、周囲も「あおいちゃんは絵が上手だね」と言ってくれた。
つまり、私にとって絵とは、他人から認めてもらえる唯一のツールだったのだ。
周りに「絵が上手いね」なんて言われても、所詮は素人に毛が生えた程度のもの。
ネットの世界に出れば私より絵の上手い人なんてごまんといて、当たり前だが誰も私の絵なんか見もしない。
個人HPや地元の同人イベントで活動してた頃はまだ世界が狭かったからよかった。
その後どんどんネットの世界が広がり始めて、SNSが普及すると途端に私のメンタルに陰りが見えてきた。
誰からも見てもらえない、誰にも評価してもらえない。
唯一他人に認めてもらえるツールだった「絵」が全く通用しなくなった。
学生時代の友人は「絵を描くことが楽しいから描いている、それを人から見てもらえたらラッキー程度に思っている」と言っていた。
そんな気持ちならよかったが、残念ながら私はそうではなかった。
何度絵を描くことを楽しもう、と心で呟いたか分からない、でも絵を描くことが楽しい、という気持ちが分からなかった。
私、何のために絵を描いていたんだっけ?
よくよく考えた、家族も周りも私の絵だけは褒めてくれた、私にはそれしかなかった。
絵は私にとって他人から承認を得るためだけのツールでしかなかった。
それを認めてもらえないならもう、絵を描く意味がない。
心が折れて絵を描くのをやめた。
絵を描かなくなったことに関して、承認欲求だけでなくてその他いろいろな事情(自分が悪いこと含む)があってからの心が折れただと思っているが、大部分は承認欲求が占めているだろう。
本当に強すぎる承認欲求なんてロクなもんじゃない。
けれど幼い私はそうすること以外に自分を守る方法・生き延びる方法がなかったんだろうなと、少し可哀相に思う。
絵が上手いと褒められることで、所属欲求なんかを満たしていたのだろうか。
点数が高いとか、才能があるとか、何かが良い状態でないと所属できないと思っていたのなら余りにも哀れである。
さて、この話と片付けと何の関連があるんだと思うかもしれないが、私の中では大いにある。
私は片付けのことに関しては、「他人に認められなきゃいけない」なんていう気持ちを一切持ち合わせていない。
物の数は誰よりも少なくないといけないとか、部屋はモデルルームみたいじゃないといけないとか、そういう気持ちはない。
「自分にとって居心地のいい状態であればいい」「人によって必要な物って違うから私はこれを持っててもいい」などといつも思っている。
ミニマリズムやシンプルライフを実践している人のお洒落な部屋を見ても「まぁ私は自分の部屋がいちばん居心地がいいし」とスルーできる。
絵を描くことは身が潰れそうになる程苦しくなるのに、片付けが割と気楽で楽しいと思えるのは何でだろうと考えたときに、そもそもの考え方が違うことに気付いた。
絵は、誰からも認められなきゃいけないと思っていた。
片付けは、自分が良ければそれでいいと思っていた。
そりゃ、片付けは気楽で楽しいに決まっている、片付けができなくて所属できないかもしれないなんて恐怖は一切ないのだから。
片付けに関して比較的自分軸でいられるのは、物理的な片付けを通して、メンタルの片付けも少しずつ始めていたからだと思う。
絵を描くことも自分軸でいられればいいのだが、何せ30年以上「他人から認められるためのツール」だったのだ、そう簡単に気持ちは切り替わってくれない。
私の切り替えが下手なだけかもしれないが、5年近くいろいろ取り組んでいるものの未だ光は見えてこない。
今回この話を描いたのは、絵を描くことに関して気持ちを整理したかったからだ。
絵に関して私は強すぎる承認欲求を抱え、意味が分からない程の他人軸で生きている。
また絵を描きたいと思うことは度々ある、だが、それは他人に認められたいからではないのか?と思うと心が苦しくなって結局描かないまま。
私としては、マインドセットを少しずつでもいいから変えていって、いずれはまた絵が描けるようになりたいと思っている。
片付けは、そんな承認欲求まみれの自分にとって、多少なりとも道しるべになってくれるのではないだろうか。
自分の絵を「認めてもらえない」と書いたが、私の絵を好きだと言ってくれる方もいた。
その人達には本当に感謝している、好きだと言ってくれて本当にありがとうございました。