「幸せに出来ない。嫌いになった訳じゃないけど
俺とは一緒に居ない方がいい。だから別れよう」


高校1年生の夏休み。
携帯電話から聞こえる彼の言葉。

友達2人に励まされながら真夏の夜の公園で泣いた。


あぁ、私の恋は終わったんだ” と実感した。


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彼と出会ったのは中学3年生の時。
同じクラスになり、前後の席になったのにきっかけに話すようになった。

彼に恋をした私は、
2学期の終業式前日に手紙で告白をした。

翌日返ってきた手紙には
「正直好きかどうか分からない。たがら友達から始めませんか。」
という文章と共にメールアドレスが書かれていた。

友達から始めようと提案してくれた事が嬉しくて彼にメールを送った。

返信はすぐに来た。

その日から毎日メールを送りあった。


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冬休みが終わり3学期。
本格的に受験シーズンとなった。

それでも毎日のメールは続いていた。

その後の席替えで同じ班になり、隣の席になった。

アレルギーの多かった彼と給食のおかず交換をしたり、授業中にこっそり手紙交換をしたり、当時流行っていた曲をCDに焼いてプレゼントしてくれた。

そして迎えた私立受験。

前日に届いたメールで告白された。



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