中島はすぐさま、
ぐったりとした相棒を手に取り、タオルでグルグル巻きにし、ストーブの前で温めました。
前編でもお分かりのように過去にも中島はiPodちゃんをあの世に送ってしまったことがあります。
しかも、全くおなじやり方で…
前回はブレザーに入れたまま洗濯してしまい、それからはブレザーのポケットを毎回確認していましたが、
今回は、スカートのポケットに入れたまま洗濯をしてしまったようです…
そのため、分かってはいたものの相棒の電源を必死に押しました。何度も…何度も…。
そんな事をしても相棒がまた笑顔で帰って来てくれるわけないのは分かっていました…。
分かってました…でも…。
あまりにも短過ぎた相棒との生活…。
もっとたくさんの思い出を相棒と作りたかった…。
たくさん…たくさんの…。
すると、画面にうっすらと電源切れのマークが………!!!!
「あぁああいぼぉおお!!!!!!!!!!!」
すぐさま中島は、相棒が望んだ通り、電力を与えました。
すると、
チカッ…といつものように電源が付いたのです!!!
いつもと同じように笑顔で微笑んでくれたんです!!!!
こんな、殺人未遂した私に微笑んでくれたんです…………。
しかし、彼女には後遺症が残ってしまいました…
画面には恐らく水であろう模様が…
そして、充電をしながらじゃないと音楽が聞けない…
それでも私は、不幸中の幸いだったと思います。
何だか私には彼女が必死に生きたいともがいているように見えます。
こんなに重傷でも、音楽は以前と変わらず素敵なまま聞かせてくれます。
私は、彼女の命が尽きるその日まで愛用させていただきます。
これからもよろしくね相棒…
―後編終了
