ガムシロップ入りのお湯を飲みながらやっぱり女性は何かと話をしている。
少したって女性の所に店員が料理を運んできた。とんかつのようだ。
女性はドリンクバーから取ってきたレモン汁をキャベツにかけ始めた。
3袋をかけ終わるとキャベツをフォークに刺し、そのフォークで女性が会話しているであろう人を指しながら話を続ける。
女性がしゃべりながらとんかつを食べていると、初めに女性が座っていた席に3人のおばさんが入ってきた。
独り言の女性とは違い、まさしく近所のおばちゃんといった人たちだ。
そのおばちゃんたちも女性に気がついたらしく、じろじろと見ながらひそひそと話し始めた。
「や~だ、あの人誰と話してるんやろーねぇ」
「あれ何飲んでんのかね。ただのお湯?ヘルシーね~」
しかしそのおばちゃん達もドリンクバー用のコップでお冷を飲んでいる。
さらに、おばちゃん達は水を取りに行くたびに明らかにバレるだろ!!!!というほどにしっかりと見ている。
女性はたまに濃いメイクの険しい顔でおばちゃんたちを睨んでいる。
食べ終わって20分ほど一人で(見えない誰かと)話した後、女性は、
「あら~そうだったの?いやよね~。う~ん。・・・じゃ、そろそろ帰りましょうか。」
と、またもや一人じゃ絶対に出ない言葉を発した後、帰って言った。
窓の外では、その女性は車まで全速力ではしっていった。
そのあと、友達とその女性について話した結果、その女性は劇団員かお笑い芸人で、すぐに緊張してしまい舞台に立てないために時々人の多いところで一人で演技練習しているのだ。ということにした。
ぼくは絶対にあの女性の険しい顔とシロップ湯のキツさを忘れないだろう。
おかしさ・恐怖・ネタを与えてくれたオバサンに感謝です。
長々と書いてきましたが、最後まで読んでくれてありがとうございました。
