Fさんは小柄なとっても上品なおばあさんです。
Fさんのお宅は小田原競輪の近くなので
競輪の時には車が混むのでそれをひどく気にされて
いつも外に出て来てお弁当を待って下さいます。
特にこの時期は寒いので「家の中にいて下さいね」
と言うんですけどそれでも出て来られます。
昨日は配食に時間がかかって少し遅くなりました。
玄関まで行くと丁度出て来られて
あ~~~Hさん(私の名字です)、お久しぶりですね。
ちょっと待って下さいね。
と言われて中に入って行きました。
何だろう? と思ったら
もし良かったらこれを使って下さらない?
と言われて軟膏を出されました。
私が怪我をする二カ月程前に彼女も捻挫をして
配食に行くと「どうですか?」と気遣ってくれます。
「病院に行く度に軟膏をくれるので
いっぱいあるの」と言われます。
「使って下さる? これが一番新しいの」
私なんぞと違って育ちが良いらしくて
きれいな話し方をされます。
いいえ、頂いちゃいけないんです。
丁重にお断りしたけど、これ以上言うと
失礼になるかと思って頂いてきました。
飴二個までしかもらっちゃいけない決まりなんだけど
親切な気持ちに断れず頂いてしまいました。
真中の小さな姿がFさんです。