今から30年前のちょうど今ごろだろうな。
兄ちゃんが5歳くらい
かわいくてかわいくてしょうがない頃の話
二人で早起きして魚釣りに出かけた。砂浜からの投げ釣りで、小魚が釣れる。
兄ちゃんは魚釣りが大好きで大喜び。
父さんは釣りはせずに、もっぱら兄ちゃんの餌付けと魚外しを担当
冷たい北風の中、背中からハグをしながらコミュニケーションとスキンシップをとる。
遠くから一人の初老の方が近づいてきて声をかけてきた。東京から定年退職の記念に夫婦で旅行に来たという。
おはようございます。親子で魚釣りですか?いいですねー。釣れますか?
小さいですが5匹釣れました。でも息子と楽しむことが目的なので別に釣れなくてもいいんです。
どちらから来られたのですか?
東京です。東京で教員をしていますが、今年定年退職なので記念の旅行です。
こんな田舎の島までようこそ。でも、何もない島ですよ(笑)。
いやいや、実は二人の姿を遠くから見て、なんと素晴らしい光景なんだろうと感動して、思わず声をかけたんですよ。
これこそ本当の教育なんだろうな。と思いました。
この子はきっといい子に成長しますよ。
と言いながら、にこにこする兄ちゃんの頭をなでた。
そんなことがあったな。
思い出の地にたって記憶がよみがえりたした。
とわくんと3人で同じことをしたいな。