- 石垣島から、椰子の実を譲り受け那覇に持ち帰った。地面に置いておくと、そのうちに芽がでてくるという。
- 「椰子の実」と言う歌がある。
- 柳田国男が明治31年の夏、伊良湖岬に滞在したとき椰子の実を浜で見つけた。その話を島崎藤村が聞いて創作したという。
- 歌を歌いながら、芽が出てくることをお祈りしよう。
名も知らぬ遠き島より 流れ寄る椰子の実一つ
故郷(ふるさと)の岸を離れて 汝(なれ)はそも波に幾月
旧(もと)の木は生(お)いや茂れる 枝はなお影をやなせる
我もまた渚を枕 孤身(ひとりみ)の 浮寝の旅ぞ
実をとりて胸にあつれば 新たなり流離の憂
海の日の沈むを見れば 激(たぎ)り落つ異郷の涙
思いやる八重の汐々 いずれの日にか故国(くに)に帰らん