君と歩く未来を18『ネクタイ』翔side~ | ニノのこと♡少し韓国♡妄想小説♡日々の出来事を綴ったブログ

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18

『ネクタイ』翔side~



それから、何日か過ぎて本屋で偶然 楓に会った。

探している本が見つからず店内をウロウロしていてぶつかりそうになった。

「すいません…」
前を見ると楓だった。


「あ、翔くん。」


「楓…久しぶりだね。」


「本当、久しぶり。元気だった?」


「うん。でも仕事にまだ慣れなくてさ。」


「そっかぁ。翔くん、エリートだもん。大企業に就職しちゃって。」
そう言いながら楓は俺のネクタイを“ちょっと曲がってるよ”と言い直してくれた。


「翔くん、相変わらずネクタイ結べないの?」

クスッと楓が笑った。


「これでも前より上手くなったんだ。」


「そう?就職活動の時、いつも結んであげてたよね。懐かしいなぁ。」


「あの時は本当、ありがとね。おかげで就職出来たよ。」


「私のおかげだね(笑)」


「感謝してます。」ふざけて頭を下げると楓は笑った。


久しぶりに会う楓は化粧もして髪も伸びて何だか大人っぽく見えた。


「楓もなんか色っぽくなったよな?」

そんな風に言って楓を見ると“ふふふ”と楓が笑い出した。

「翔くん、就職してオヤジくさくなった?私は、変わらないよ?」


「あは、ごめん。セクハラになっちゃうな。」


2人はここが本屋だと言う事を忘れちょっと大きな声で笑ってしまった。

一瞬店内にいる客が2人を見た。


「あ、しー」楓は口に人差し指を当てて俺を見た。


2人は小さく笑った。


「時間ある?」楓が腕時計を見ながら聞いてきた。


「少しなら…」


「そこのカフェでちょっと話そうか?」


「そうだな。」


俺と楓は本屋を出て隣にあるカフェへと入った。

コーヒーを買い空いているテーブルに座った。

椅子に座ると同時に楓が俺に質問してきた。

「あ、そうだ!翔くん、この前のタイムカプセル掘り起こす時、どうして来なかったの?」


「えっ?」


「一番楽しみにしてたの、翔くんだよね?」

俺は一瞬楓が何のことを言っているのか分からなかった。



続く