翔ちゃん誕生日(2017.1.25)磁石 | ニノのこと♡少し韓国♡妄想小説♡日々の出来事を綴ったブログ

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は誕生日シリーズ




俺は、仕事から帰るとすぐにシャワーを浴びて髪を乾かした。


仕事の書類に目をやっていると、0時ピッタリになりメンバーからLINEが届き始めた。


みんなのお祝いメッセージに顔がニヤついてくる。

やっぱり嬉しいもんだな。


しばらくみんなとやり取りしてベッドに入った。


幸せな気持ちに包まれてウトウトとしていると遠くでインターフォンが鳴った。


こんな時間に誰かな?


俺はすぐにベッドから起き上がるとインターフォンのモニターを見た。


ん?


カズ?


―どうしたの?

―あ、翔ちゃん!

―えっ?どうした?

―いいから開けて?寒いんだけど。


俺はマンションの入口の鍵を開け玄関の鍵も開けてカズが来るのを待った。

こんな時間にどうしたんだ?


しばらくするとカズが玄関を開ける音がしたので俺も玄関まで急いだ。


「翔ちゃん…」

うるうるした瞳で俺を見つめると急に抱きついて来た。


「ちょ、カズ?」


「翔ちゃん…寒かった。なんで早く開けてくれなかったの?」

そう言いながら首に回した手がものすごく冷たい。

「おまえ、冷たっ」


「翔ちゃん…早く部屋に入れてよ。」

カズは寒いのか震えていた。

「あ、ごめん。」

俺はカズの手をそっとどけると部屋へと通した。


「何か温かいもの入れるから。」


そう言ってカズをソファーへ座らせた。


キッチンへ行こうとすると腕を捕まれて引っ張られた。

「翔ちゃん、待って。」


「えっ?どうしたの?今日なんか変だよ?」


「そんな事ないよ。翔ちゃんが相手してくれないから。」うるうるした瞳で見つめられて何だかクラクラしてきた。


「カズ...」


カズはソファーから立ち上がって俺に抱きついた。


「翔ちゃん。今日は覚悟して来たんだ。だから。。」


「えっ?」


俺は抱きつかれたままソファーへと押し倒された。


「ちょ、カズ?」


「いいよね?」

カズの顔がものすごく近くまで来た時、何か物凄い音がした。



✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚


目覚ましの音で目が覚めた。


いや、目覚ましじゃない。


スマホが鳴っていた。


あれ?


夢・・・だったのかな。


そう思いながら電話に出た。


―翔ちゃん?


あれ?


なんだろ?


デジャブ?


―カズ?どうしたの?!


―寒いから開けて。さっきからインターフォン鳴らしてるんだけど?


―さっきからって...何時だと思ってんの?


―いいから、早く。寒いよ。


俺は夢の中と同じようにマンション入口の鍵と玄関の鍵を開けた。


しばらくするとカズが玄関のインターフォンを鳴らした。


玄関へ行ってドアを開けるとカズが立っていた。


「翔ちゃん。ごめんね。遅くに。」


「どうしたの?」


俺は少し驚いてカズを見た。


「ふふ、これ。」


「何?」


持って来た大きな箱を俺に渡して来た。


「いいから!受け取って。」


箱を受け取りながらカズを部屋へと通した。


ソファーに座ると箱を開けてみて、とカズが言った。


ソファーの前の小さなテーブルに箱を置いてそっとフタを開けてみた。


中には『誕生日おめでとう、翔』と書いたプレートが乗ったチーズケーキ。


「カズ、これ。」


「ふふ、翔ちゃん誕生日おめでと。」


「あれ?だってさっきLINEくれたじゃん。おめでとうって。」


「だって、翔ちゃんに会いたかったから。」


「えっ?」

俺はさっき見た夢を思い出した。

えっ?まさか、このままカズは俺を...?

いやいや、さっきのは夢だよな。

まさか、まさかね(笑)


「翔ちゃん?」


ちょっとドキドキしながら、あれは夢だ!と言い聞かせた。


「しょーちゃん?聞いてる?」


「あっ、えっ?何?」


「ケーキ気に入らなかった?」
カズがうるうるした瞳で俺を見る。


「そんな事ない!!すっげー嬉しいよ。」


「本当に?良かった。誕生日プレゼント思い付かなくてさ。」


「どんなものでも嬉しいよ。カズがくれるなら。」


「あー、良かった。翔ちゃん好きでしょ。チーズケーキ。」


「うん。カズありがとな。」


「ふふ、喜んでくれて嬉しい。翔ちゃん、食べる?」


「あぁ、そうだな。」と言いながら俺は時計を見た。


「あ、ごめん。翔ちゃん。こんな時間だし、やっぱり明日にしよ?食べるの。」


「あ、でも...」


「いいよ。ムリしなくても。今日はもう...」


カズがなんだか寂しそうに見えて俺は思わず抱きしめていた。



「翔ちゃん?どうしたの?」


「俺、すっげー嬉しいよ。」

俺は思い切っりカズを抱きしめた。

カズの手が俺の背中に回る。


「カズ、おまえ、体冷たいな。」


「外、寒かったからね。」


「俺が暖めてやるよ。」


俺はあの夢のせいなのか誕生日を迎えた喜びなのか。

夜がそうさせるのか。


カズの体を抱きしめながら自分の感情が熱くなるのを感じた。

カズが俺の腕の中でもぞもぞと動いた。

「翔ちゃん、どうしたの?苦しいんだけど。」
そう言って俺の腕の中からスルリと抜けた。


「あ、ごめん...」


やっぱりあの夢のせいでちょっと感情がおかしくなっているのかもしれない。


「なぁ、カズ、今日はなんでこんな時間にわざわざ来たんだ?」


「えっ?来ちゃいけないの?迷惑?」

少し潤んだ瞳で俺を見つめる。

「えっ、いや...」

俺はもう完全に心乱されていた。



続く。