君を想うと切なくて。(ニノ)4 | ニノのこと♡韓国♡妄想小説♡日々の出来事を綴ったブログ

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4『動揺』

ユウコは、支度をするとカズにメモを書いた。


メモを書きながら、また記憶をたぐり寄せる。



そうだった。


カズはあの後、私に『ケッコン』の話をした後、別れ際にこう言った。

『ぼく、ユウコちゃん、すきだよ。だからケッコンするんだ。』


私は、なんて答えたか覚えていない。
また、母親たちも、小さい子供の言う事だから特に気にした様子もなく、『そうだよね。ユウコちゃんはいつも遊んでくれるもんね。大好きだよね。』
と、カズのお母さんが言っていた。



その時にカズに『好き』と言われたんだ。


だけど…


今は?



ユウコは、メモを書き終わると上着を着て、マンションを出てタクシーを拾った。




私は、本当にカズ が好きなんだな…


いつも彼の事ばかりを考えてる。



しばらくタクシーが走ると事務所の前に着いた。



事務所のドアを開けるとマネージャーの斎藤くんが、何やらソワソワして待っていた。


「斎藤くん、どうしたの?」


「あっ、ユウコちゃん。ちょっと…」


ユウコは斎藤に事務所の会議室へと連れて行かれた。

斎藤は、誰かいないかとキョロキョロしながら会議室のドアを閉めた。


「ちょっと斎藤くん、さっきから何!?」


「ユウコちゃん、驚かないで聞いて下さいよ?」


「えぇ、なに?」
ユウコは斎藤の顔をマジマジと見た。


「あの…CMなんですが、」
斎藤はなかなか話し出さない。


「だから、何?!」
ユウコはちょっとイライラした。


「えっとですね、CMの相手役…二宮さんなんですっ!」


「えっ?」
ユウコは斎藤の顔を見た。


「大丈夫ですか?」

斎藤はユウコを見て、心配そうにした。
二宮とユウコの事は、マネージャーである斎藤も知っていた。


「大丈夫…って…」
明らかにユウコは動揺していた。


「とにかく、顔合わせの時は初対面だって演技して下さいよ。」


「分かってるよ。」


「大丈夫ですね。」


「……」


「ユウコちゃん?いいですね?」


「もう、分かったって。」

ユウコはドキドキしていた。
まさか、カズが一緒だなんて。


二人が知り合いだって分からないように振る舞うなんて、うまく出来るだろうか…。


ユウコは、簡単な打ち合わせの時も二宮と名前が出るたびに、何だかドキドキした。


まさか、カズと仕事する事になるなんて…。
大丈夫だろうか。


ユウコは不安だった。



続く