君は今日も俺の部屋にいた。
「ニキビ・・・治った?」
「えっ?」
「あ、この前の、ほら?」
「あ~。うん。見て。」
君は俺のベッドの上に座って俺の方に顔を向けて鼻の下を指さす。
「もう、大丈夫じゃん。」
「うん。」
何となく今日は彼女が落ち着かない。
俺も彼女もずっとスマホをいじっていて会話がなかった。
沈黙が気まずいような気がしてテレビを付けた。
テレビではドラマの再放送が流れていた。
「ねぇ、カズ?」
「なに?」
「このドラマ見たことある?」
「いや・・・ない。」
「そっか。」
「うん。」
ドラマの中で二人の男女がキスをしていた。
二人で見るのが恥ずかしくなって俺はテレビを消した。
「あっ!」君が大きな声を出した。
俺は驚いて「えっ?」と言いながら君を見た。
「今、見てたのに~」
彼女がちょっとむくれた。
「あー、ごめん。」
俺は君を見て謝った。
ベッドの上に座る君がベッドから降りて俺の目の前に座った。
俺をジッと見ていた。
「何?」
俺はきっと耳が赤くなっていたに違いない。
顔がカーッと熱くなるのが自分でも分かった。
「うふふ、カズ好きな人いる?」
「はっ?何?急に?」
俺はドキドキした。
彼女はテーブルに頬杖をついて俺を見つめていた。
その顔は何だか嬉しそうだった。
「いるんだ。わかりやすい。」
君は俺を見てニコニコしていた。
好きな人が目の前で俺を見つめてる。
こんな状況に耐えられるほど強くない。
好きな人に好きな人いるの?なんて聞かれて冷静でいられるわけがない。
俺は君からの視線を避けるようにして立ち上がってキッチンへと行った。
「なんか飲む?喉乾いたよね?」
そう言いながら冷蔵庫を開ける。
俺は君からの視線を避けるようにして立ち上がってキッチンへと行った。
「なんか飲む?喉乾いたよね?」
そう言いながら冷蔵庫を開ける。
「あー、やっぱり何もないや。」
急にソワソワとしだす俺に彼女はクスッと笑った。
「カズって分かりやすい」
君はニコニコしながら今日は帰るねと言った。
「帰るの?」
「うん。今日はね、大野くんに会うんだ。」嬉しそうにそう言って玄関で靴を履いていた。
「えっ、大野さんに?」
「うん!」
君は本当に嬉しそうに頷いた。
そうか。それで君は今日落ち着きがなかったんだな。
俺は君と大野さんが二人で会うと言う事に何となくヤキモチと言うか嫉妬と言うかそんな感情で胸が痛かった。
「二人で会うって?どっちが誘ったの?」
俺は思わず変な事を聞いていた。
「えっ?どっちだったかな?」君が少し考えて、私から誘ったかな。と言った。
「そっか、良かったね。好きな人に会えて。」
「うん。ご飯食べに行くんだ。」
「良かったね。」
俺はたぶんすごくつまらない顔をしていたに違いない。
「でもね、ごめん、カズも一緒に行くって言っちゃったんだ。」
「へっ?なんで?」
「だって、大野くん、二人だと会ってくれないと思ったから。」君がちょっと寂しそうにそう言った。
「そんな事ないでしょ?」
「ダメだよ。大野くん。カズと一緒だからって言ったらじゃあ、行くって。」
「そうなんだ。。じゃあ、どうするの?」
「でもいい。カズは急に来れなくなったって言っとくから。」
「ちょっと・・・それってさ。」
「もういいじゃん。ごめんね。カズ」
君は顔の前で手を合わせて俺に謝った。
あー、そうか。
こうやってダシに使われるんだな。
俺ってやっぱさ君にとっては何でもない男なんだな。
そう思うとちょっと切なかった。
君は大野くんに会える喜びで俺の部屋から出て行った。
そして、キッチンから部屋に戻ると大野さんに電話していた。
「あー、もしもし?今日さ、アイツと会うんですよね?アイツの事。よろしく頼みますよ。」
そんな風に言っていた。
やっぱり俺はずっと片想いみたいだ。
片想いのその先に。
未来はないかもしれない。
今日も、ゆっくりとベッドで眠りにつく。
俺は君と大野さんが二人で会うと言う事に何となくヤキモチと言うか嫉妬と言うかそんな感情で胸が痛かった。
「二人で会うって?どっちが誘ったの?」
俺は思わず変な事を聞いていた。
「えっ?どっちだったかな?」君が少し考えて、私から誘ったかな。と言った。
「そっか、良かったね。好きな人に会えて。」
「うん。ご飯食べに行くんだ。」
「良かったね。」
俺はたぶんすごくつまらない顔をしていたに違いない。
「でもね、ごめん、カズも一緒に行くって言っちゃったんだ。」
「へっ?なんで?」
「だって、大野くん、二人だと会ってくれないと思ったから。」君がちょっと寂しそうにそう言った。
「そんな事ないでしょ?」
「ダメだよ。大野くん。カズと一緒だからって言ったらじゃあ、行くって。」
「そうなんだ。。じゃあ、どうするの?」
「でもいい。カズは急に来れなくなったって言っとくから。」
「ちょっと・・・それってさ。」
「もういいじゃん。ごめんね。カズ」
君は顔の前で手を合わせて俺に謝った。
あー、そうか。
こうやってダシに使われるんだな。
俺ってやっぱさ君にとっては何でもない男なんだな。
そう思うとちょっと切なかった。
君は大野くんに会える喜びで俺の部屋から出て行った。
そして、キッチンから部屋に戻ると大野さんに電話していた。
「あー、もしもし?今日さ、アイツと会うんですよね?アイツの事。よろしく頼みますよ。」
そんな風に言っていた。
やっぱり俺はずっと片想いみたいだ。
片想いのその先に。
未来はないかもしれない。
今日も、ゆっくりとベッドで眠りにつく。