誕生日の喧嘩(櫻井翔) | ニノのこと♡少し韓国♡妄想小説♡日々の出来事を綴ったブログ

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誕生日に喧嘩した。

喧嘩と言うか、、怒らせてしまった。

どうしてこう不器用なんだ。

俺と彼女の誕生日は1日違いだ。

2人でお祝いする時は2人分を祝う。

同じ日に。

今日もそんな話しをしていた。

そんな時に俺の言葉が癇に障ったようだ。

いや、違うのかも。。

あー、もうわかんねー・・・

何なんだ。

櫻井は頭を抱えた。


二時間前―

『今日は、2人でお祝いしようね。』

『うん。昨日は出来なかったしな。』

『翔ちゃん、私 ケーキ作って待ってるからね』

『ユキ、今日は仕事は?』

『うん。今年はケーキも作りたいし休み取っちゃった。誕生日休暇が取れるの。前にも話したよね。』

『あ、そうか。誕生日に休みかぁ。いいな、ユキは。』

『まぁね。翔ちゃんもお休みしちゃば?なんてね。』

『まぁ、それが出来れば苦労しないけどな。ユキは気楽でいいよな。』

『気楽だなんて!翔ちゃんそんなふうに思ってたの?』

途端にユキの機嫌が悪くなった。

『えっ?いや…OLって毎日楽しそうだし。そうやって誕生日に休みが取れたり。正直羨ましいよ。なんかいいなって思って。気楽な感じだなってさ。』

『ふーん。そっか。』

ユキはそれから口をきかなくなった。

『ユキ?』声を掛けても返事はなかった。

俺は何がどうユキの癇に障ったのか分からなかった。


もう、出掛ける時間になったので俺は支度をしてユキに行ってきます、とだけ言って玄関を出た。

いつもなら玄関まで見送ってくれるのに。

ギュッと抱きしめたいのを堪えてマンションをあとにした。


部屋に残ったユキは何となく気が重かったが、ケーキの材料を買いに行くことにした。

翔ちゃんは何も分かってない。。

OLが気楽だなんて。私だって休みを取るのに大変だったんだから。


そんな風に思いながら何だか寂しくなった。

私何が気に入らなかったんだろ・・・。

翔ちゃんの仕事を考えると私なんてやっぱり気楽なもんだ。

ユキはスーパーで材料を買い込んで部屋に戻ると無心でケーキを作った。

その間に何度か櫻井からLINEが入った。

《朝はごめん。》
《俺、よく分かんなくてユキを傷つけたなら謝る。》

そんなLINEがいくつか来たがユキは意地もあって返事はしなかった。

何だか今日は上手くいかない。

スポンジを何度も焦がしてはやり直す。

料理も間に合わないよ。。

翔ちゃん帰って来ちゃう。


櫻井は仕事をしながらも落ち着かなかった。

返事も来ない。既読にはなるから読んでるんだよな。

早く帰って抱きしめて謝りたい。

そんな事ばかり考えていたせいか収録中もボーッとしていて休憩中ニノに指摘された。

「翔ちゃん?今日どうしたの?」

「えっ?」

「なんか、ボーッとしてない?」

「そんな事ないけど・・・」

「そう?」
ニノはふふと笑って櫻井の肩を叩いた。
そして耳元で「彼女の事ばっか考えてちゃダメですよ。」と言った。

「な、何言ってんの?」櫻井は顔が真っ赤になってアハハと笑った。

「やっぱり。喧嘩でもしたの?」ニノは櫻井の顔を見た。

「うん。ちょっと・・・」

「ま、ちゃんと仲直りしなさいよ。」

あー、ニノには敵わない。よく見てんな。何でもお見通しだ。


収録も無事に終わり櫻井は急いでマンションへと帰った。

そっと玄関を開けて「ただいま。」と小さな声で言った。

リビングまで行くと部屋は真っ暗だった。

あれ?

「ユキ?」

明かりをつけて部屋を見渡す。

いない。

よく見るとキッチンに置いてある小さな食卓に両手を乗せてその上に頭を乗せて寝ていた。

櫻井は向かいの椅子を引いて自分も座った。

ユキの寝顔をじっと見つめた。

起こそうか。どうしよう。

キッチンではユキが料理をしたあとがまだ残っていた。

「ごめんな。」

櫻井がポツリと呟くとユキはゆっくりと顔を上げた。

「翔ちゃん!」

まだ半分眠った顔で櫻井を見てフワッとあくびした。
「ごめん、寝ちゃってて。」

「ユキ、起こしちゃったな。」

「ううん。」ユキはゆっくり頭を横に振った。

「朝はごめんな、ユキ。」

「うん。もういいの。私も意地張って返事しなくてごめんね。」

「うん。」櫻井は優しく微笑んだ。

「あ、ねぇ、ケーキ焼いたの。冷蔵庫。」そう言ってユキは立ち上がると冷蔵庫を開けた。

「ユキ頑張ったんだな。」

櫻井も立ち上がってユキのそばに立った。

冷蔵庫をそっと閉めてユキを優しく抱きしめた。

「誕生日おめでとう。ユキ。」

「うん。翔ちゃんもね。」

2人はふふと笑いあった。

「つまんない事で怒ってごめんね。」

「ごめん、何がいけなかったかよく、分からなくて・・・」

「えっ?!もう!翔ちゃんらしい(笑)」

ユキは櫻井から体を離すと櫻井のほっぺを軽くつねった。

「もう、いいよ。怒った理由なんて。」

「痛いって。」

「許さないから(笑)」

「今、怒った理由なんてもういいって(笑)」

「ふふ、冗談だよ」

「良かった。。」

櫻井はユキの頬を両手で包むと優しく唇を重ねた。

来年も2人で一緒に祝おう。

うん。