私は、歌うことが
小さい頃から大好きです。



小さい頃は人見知りで

(いまもだけどだいぶ克服)



なにやってもダメで

不器用で

そそっかしくて

あたまもわるいし

よく転ぶし

字は汚いし




何もいい所なかったけど

歌を歌うと

誉めてもらえた。




両親が行くスナックで

毎回歌う(歌わされる…)

岩崎宏美の「すみれ色のなみだ」

という曲。




父も母も

他の大人も

手をたたいて大喜びで、


「きよらは歌がうまいなー!
将来は歌手だ」と言ってくれて


その気になってた。



そのことは
今でも父が嬉しそうに話す。







薄暗いスナックの

ツヤツヤしたカウンター

くるくるまわる椅子

染みだらけのソファー

タバコとお酒とホコリのにおい。



慣れ親しんだにおいだから、か

薄暗いバーや飲み屋は

今も私の落ち着く場所シャボン玉



そうそう
そんで



いつ終わるかわからない

大騒ぎの両親を

何の疑問もなく、遊んで待つ。


なにして遊んでたかは
覚えてないけど…



店の中が飽きると

店の前の駐車場で妹と遊んで。


眠くなると
ソファーの隅っこで寝る。

気づくと帰り道

父の背中におぶわれていたりして。



なんだかなつかしいな。




ガヤガヤした中で


酔っぱらった大人に

意味のわからないことを
言われながら

ニコニコして

おとなしく遊ぶ。




小さい頃大人から

唯一、自分を認めてもらえた、

歌うこと。


……



そういえばここんとこ

歌ってないなぁと思って



憂鬱な朝、やっと乗った

出勤の車で




レベッカ(歌ものまねできるよ)を

YoutubeでカーステのAUXに

つっこんで、大きい声で歌ってみた。



そしたら、

ちょっと朝の憂鬱なかんじか

吹き飛ぶ感じがした。



すごいな、歌って。


出勤してからも

発声練習したせいか

調子が良かった。






自信をもってできること。


歌を歌うこと。




私にも、あったんだった。

自信。


忘れてたぷっ



ほほほ。