父親の手
今子供具合悪くて寝てる顔みると思い出す。
私が小さい頃、
風邪ひいて熱出してコタツで寝てたら帰ってきた父親が
かわいそいに、しんどいやろ
手冷たいで気持ちいいやろ。
私のおデコに手あててくれた。
熱で、朦朧とウトウトしながらも
その手の大きさと、外気と手洗いで冷えた手が本当に気持ちよかった。
父親の手は綺麗な手じゃない。
爪は白癬菌でやられ、白く分厚くそらまめみたい。
夏には、かんぽうと我が家はよぶ、
手にぶつぶつが出来て、痒くて、治り際には皮がむける、厄介な手。
私の手も、そのかんぽうとやらを引き継いだ。
父親と手を繋いだ記憶ない。
宿題で、頭を叩かれた記憶はある。
どちらかと言うと嫌いな手。
だけど、
今になって思い出すのは
風邪の時、優しくおデコにかざしてくれた。
冷たいゴワゴワした手。
その手で、家族を養って来てくれたんだなー。
父親がもっと老いたら、次は私が手を
差しのべるよ。
けど、まだお元気でいて下さい。