俺を中心に世界は廻る -2ページ目

俺を中心に世界は廻る

君の視線は空のむこう。




一年前の今日。


まさかあんなことがあんな悲惨なことが起こるなんて、誰が想像しただろう。



あの日のあの瞬間。
私はテストが終わって、逸る気持ちを押さえて新木場にメアのライブに行くための新幹線の中にいた。


いきなり電気が全部消えて止まったから、ただの人身事故かなにかだと思ってた。


こんなときに人身事故なんて最悪だって、そんなことしか考えてなかった。


でも止まったときにね、今まで誰にも言ってなかったんだけどね、マジで死ぬんじゃないかってくらい、新幹線揺れてたんだ。



あー地震なんだって。
そのとき頭では理解したけど、実際自分が思ってた以上のことが現実では起きてて、その地震の震源が東北だってことをそこで初めて私は知った。



大好きなナイトメア。
私にとって、何に変えても守りたいもの。

そのメンバー全員の地元の宮城県。
その地震の震源に近いところ。




5時間閉じ込められた新幹線の中。


電話も繋がらない。
メールも送れない。



そんな環境の中で、


これから自分はどうなるんだろう?
このままここで一晩過ごすのかなぁ?
それともしばらく家には帰れないのかな?


そんなことまったく考えてなかった。




5時間ずっと考えていたことは、

あの人たちが苦しんでないか。
あの人たちが大切に思っている人やものたちが苦しんでないか。



そればっかりずっとずっと考えてたよ。




家に帰れて、テレビで状況を知ったとき、信じられなかった。


これが同じ日本で起きていることなのか。


家に帰ったそこは、普段と全然変わってないのに、テレビの向こう側にはあまりにかけ離れた現実が映っている。





悔しかった。
苦しかった。


私の大事にしていたものが壊されていくようで。


一番苦しんで悲しんでて欲しくない人が悲しんでいるのも見たくなかった。






今もね、何もできないよ。
無力で、今も苦しんでいるひとがいるのに、私は普通に生活してる。



でもね、知れたこともある。


自分だって帰れるかも分かんないし、同じ状況なのに、必死でメールや電話をして、心配してくれた友達。


家に帰れたときに「あみとが無事でよかった」って言ってくれた友達。




きっと皆思ってたことは一緒だった。


不安で辛いときに、不謹慎だって言われるだろうけど、電話してメールして、その気持ちを分け合ってくれた大事な大事な親友。




みんながいてくれた。
それだけでなんとかなるって思えた。

ありがとうなんかじゃ伝えきれない。





できることなんて今の自分には募金ぐらいしかできないけど、その他にできること。しなきゃいけないこと。




あの日のことを絶対に忘れない。



忘れないよ。