成果と混同の誤りについて
前回のケースは理不尽な指示に悩むデザイナー氏の問題の続きです。
何故、理不尽なのか。
クルマにとってデザインは売れるための重要な要素には違いないが、全てではない。にも拘らず、売上の全責任を負わせようとしている。だから理不尽と申しているのである。
売上という“成果”は企業活動の全ての部門の努力の結果によっている。セールスマンの頑張りも欠かせない要素であろうし、販売拠点の接客や応対などのヒトによる感情の問題、さらに
走りの快適さなどの機械の性能にも左右される。そうして価格の問題も重要になってくる。
それを一人で対応せよ、とはなんと理不尽な指示であろうか! 権限も元のまま、経費の増額もない中ではほとんど不可能、といわざるを得ない。成果と結果の混同による軽口としか思えない。
ではどうすればよいのか? デザイナー担当者のできる仕事の範囲内で目標を定めればよい。例えば、ショウルームへの来場者の増加ぐあい、話題性(マスコミへの登場具合など)などを数値化して結果を求めることにすれば努力の注ぎ方も、静神論から具体化されてやりがいも出てこよう。結果や目標はそぞれの業務範囲内で具体化されれば良い。
成果を求めるのは企業の総合力の範囲に入る。それはまさに、企業のトップの仕事である。
次回はもっと営業の現場に密着したケースを紹介することにする。